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当ブログは理学療法士である長谷川元気が監修しています。

 

『実習』のことや、『お金』のこと。

学生さんにとっても "不安" を抱えやすいこれらのことについて、情報を共有していきます。

 

少し先を生きている私が、勉強したこと、経験したこと、そして実践していることなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

Web上の 《 おすすめ本 》 として、 "あなた" のお役に立ちますように。

長谷川元気

 

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デイリーノート

実習生が求める『臨床ならではの知識』とは?

投稿日:

『臨床ならではの知識』について

学生さんからよく聞く目標の1つ。

 

『臨床ならでは知識を吸収したいです」

 

もしかしたら、これを読むあなたも掲げているかもしれませんね。

とはいえ、いつも思うのですが、、、

 

学生さんは何を求めているのでしょうか?

 

 

実習では『臨床ならではの経験』なら、たくさんさせてあげることができます。

しかし、『臨床ならではの知識』って??

知識に臨床も机上もあるのでしょうか?

 

 

ということで、今回はそんな疑問を解決しながら、今後の実習で生かせる実習の取り組み方について触れていきます。

最後が一番重要だから、最後まで読んでね。

 

 

 

臨床ならではの知識とは?

先日こんなツイートをしました。

 

※上記ツイートから引用元の動画をぜひご覧ください。

 

引用元のTakeさんは理学療法と相性が良いと言われるピラティスを武器に活躍されている理学療法士の方です。

この方のツイッターでは学生さんにとって情報不足となりがちな「トレーニングメニュー」を多く発信してくださっています。

他にも臨床家にとっても有用な知識を共有してくださっているので、フォロー推奨です。

 

 

私が実習生さんから聞く『臨床ならではの知識』というのは、この動画にあるような、

"患者様が症状を訴えているところ以外への理学療法によって、症状が改善したこと"

を指している場合が多い印象です。

 

 

実習生さんにとっては、患者様が症状を訴えている部分を評価して理学療法を考えるというのがセオリーですよね。

例えば、「患者様が足関節が痛いと訴えているから、足関節の評価をして、治療を考える」のように。

もちろん、これはこれで立派な治療です。

ここで間違ってはいけないのが、臨床家もそういう考え方で理学療法することもあるということです。

 

 

ただ、臨床ではそれだけでは症状が良くならない場合が出てくるのです。

そんなとき、症状を訴えていない部分への理学療法を行っているのです。

 

 

 

『臨床ならではの知識』の代表的な例。

ただ、その知識って別に臨床に行ったからこそ、培うことができたものでもなんでもありません。

そういった知識の多くは学校で習った知識が元となっているのです。

 

代表例①足関節

例えば、上記のツイートのように、「足関節背屈の関節可動域を改善するために、足関節を触るのではなく、近位脛腓関節を触った」のようなものです。

 

この知識も学校で習ったことを複合したものです。

では、これに関わる要素をそれぞれ挙げてみましょう。

 

【解剖学】
足関節 : 踵骨・距骨・脛骨・腓骨が関与した距腿関節・距骨下関節・遠位脛腓関節から成る。
近位脛腓関節 : 脛骨・腓骨から成る。

【運動学】
足関節背屈時、腓骨は上方・外側へ移動する。

※一応文献載っけておきます。
( https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrmc/53/10/53_779/_pdf )

 

この要素だけでも、腓骨をキーワードに、足関節と近位脛腓関節との関係性が結び付けられると思います。

もちろん、これらの知識は学校でもやりましたよね!

 

こうした要素を組み合わせることで、介入箇所が足関節そのものではなく、近位脛腓関節になっていくことがあるのです。

※全ての治療でそこを介入するわけではありませんよ!

 

以下の論文は、学生さんが単に読んだだけでは、少し理解に苦しむこともあると思います。

しかし、上記に挙げたようなそれぞれの要素を知っていることで、より理解が進むことでしょう

https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2003/0/2003_0_A0181/_article/-char/ja/

 

 

 

代表例②肩関節

他にも、「上肢挙上の関節可動域を改善するために、肩関節を触るのではなく、腰椎前傾を促す運動をした」のようなものも『臨床ならではの知識』と呼ばれることが多いです。

 

この知識についても要素を書き出してみましょう。

 

【解剖学】
肩関節は肩甲骨・上腕骨・鎖骨が関与した胸鎖関節・肩鎖関節・肩甲上腕関節・肩甲胸郭関節から成る。
肩関節屈曲に作用する筋肉は三角筋前部・大胸筋鎖骨部で肩甲骨は上方回旋する。
肩甲骨上方回旋に関与する筋肉は前鋸筋・僧帽筋上部・下部
僧帽筋下部繊維の起始は第4〜12胸椎棘突起、棘上靭帯。

【運動学】
僧帽筋下部は前鋸筋とのフォースカップルにより、肩甲骨の安定に作用する。
骨盤前傾によって股関節屈曲、腰椎・下位胸椎の伸展がみられる。

 

これらの要素から、肩甲骨と僧帽筋、下位胸椎をキーワードに、上肢挙上と骨盤前傾の関連性に気づかされますよね。

これらの要素も、それぞれ学校で習った知識ですね。

 

そして、それぞれを組み合わせて、応用することで治療を肩関節へ直接ではなく、骨盤へのトレーニングとなるのです。

※こちらも、全ての治療でそこを介入するわけではありませんよ!

 

 

以下の文献のようなものも、これらの知識があることでより理解が進んでいくでしょう。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jkpt/17/0/17_17-A04/_pdf/-char/ja

http://kinki57.shiga-pt.or.jp/cd/pdf/p11-4.pdf

 

 

 

『臨床ならではの知識』なんてものはない!

このように、学校で様々な学問で習った知識・要素を複合的に結びつけることで、臨床では治療箇所として挙げられることがあります。

このことを学生さんは『臨床ならではの知識』と表現していると考えられます。

 

たしかに、学校ではここまでのつながりは習わないことが多いです。

しかし、何度も言うように、要素は学校で習っているのです。

つまり『臨床ならではの知識』なんてものはないのです。

 

 

 

臨床スキルについて

学校で習った要素をいかに応用して、治療に反映させていくかが、臨床スキルの一つであると言われています。

 

特に臨床家からもすごいと言われている人は、これらを「結びつける力」と「結びついている知識の量」が半端ではありません。

そういった知識があることで、たくさんの評価するポイントができて、たくさんの介入方法やトレーニングを提供することができるのです。

なので、すごい人ほど、わずかな動き方や仕草、姿勢、問診といったことからでも、問題点を素早く的確に炙り出すことができるのです。

すると、よく伝説的に語られるように、指一本で軽く触れば治ってしまう…のようなことができてしまうのです。

 

そこには、膨大な知識量勉強量に基づく臨床スキルが秘められています。

例え何年も理学療法士として働いていたとしても、そこに至るにはかなりの努力が必要です。

常に勉強し続けてやっとたどり着くことのできる領域です。

 

しかも、やっとたどり着いたと思っても、まだまだ至らないと思うことがたくさんでてくる。

だから、また勉強会や参考書、有識者からの意見などから勉強する。。。

 

理学療法士はそんな世界なのです。

 

 

 

実習の価値とは?

このように臨床では学校で習った知識を"点"として、"線"につなげることで治療に役立てています。

全ては学校で習った知識から始まっているのです。

 

臨床家がよく行く勉強会だって、手技と言われているものだって、学校で習った"点"を、臨床的に解釈した"線"で説明しているに過ぎません。

我々は先人たちが経験や研究で見つけた"線"をなるべく早く・簡易的に身につけるために、高いお金を払って"線"を買っているのです。

 

 

 

そんな"線"をタダ(学費に込められている)で聞ける機会が実習なのです。

 

 

しかも、普通の勉強会では一対多数で行います。

また、勉強会では実際の患者様に対しての理学療法ではないため、その効果がイマイチ伝わりにくいところもあります。

それに比べて実習では、マンツーマンで指導してもらえることで、必然的に内容はより濃いものになります。

 

つまり、実習は臨床家からしたら、めちゃくちゃ価値の高いものであると考えられるのです。

なので、むしろ、素晴らしい指導者のもとであれば、望んでまた受けたいとも思っている人も多いのです。

 

 

学生さんにとっては、実習って苦痛でしかないでしょう。

しかし、それは臨床家にとってはものすごく価値のあるものという位置づけなのです。

まさに、『良薬口に苦し忠言耳に逆らう』ですね!

 

 

とはいっても、辛いものは辛いでしょうから、今はその価値を十分には理解できないと思います。

ただ、その中でも、少しでも"線"の部分を聞き出せるように、実習を積極的に受けてみてください。

それらの"線"は必ず臨床において役立ちます。

なにせ、この"線"の多さで、臨床家の腕は決まるからです。

 

まだ学生のうちは"点"すら定着していないことも多いでしょう。

その中で"線"を聞いても、パッとしないとは思います。

でも、聞いておいて絶対に損はありません。

 

その経験が、それをメモったノートが、臨床では大きな武器となるのです。

 

 

臨床へ出て、目の前に立ち塞がる壁にぶち当たった時、その"線"が果たす役割は大きな意味を持つこともあるでしょう。

将来、あなたの目の前にいる患者様に寄り添うために、笑顔をみるために、その"線"は必要なのです。

 

 

 

あなたはどんな理学療法士になりたいのですか?

 

 

 

この記事が、もう一度考えるきっかけになることを祈って終わりたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

引き続き『リハぶっく』をお楽しみください。

 

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