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実習のよくある質問

【評価項目】理学療法評価における「全体像」とは?~評価する意味と書き方~

投稿日:2018年1月28日 更新日:

※『全体像』という言葉は、CCS(クリニカルクラークシップ)のやり方で実習をする今の学生さんにとっては、あまり馴染みのない言葉かと思います。
しかし、あなたの指導者が経験した実習体系では、重要な評価項目として捉えられていたため、指導者の口から聞かれることも多くある可能性があります。
なので、実習に行くにあたって知っておいて損はない言葉なので最後まで読みすすめてみてくださいね!

こんな未来を想像してみよう!

患者様の全体像を捉えることができた!

この記事を読めばその未来、訪れちゃうかも??

いきなりですが、質問です!

あなたは患者様の全体像ってなにを書けばいいかわかりますか?

答えられましたでしょうか?

多くの場合、

「全体像ってなに?」

「全体像って何を書けばいいのかわからない!」

「そもそも全体像って必要なの??」

「なぜ評価として『全体像』という項目があるのかよくわからないけど、みんな載せているから載せた、、、」

なんて思うのではないでしょうか?

そこで、今回の記事では患者様の全体像を把握する必要性を知るのとともに、全体像の書き方をシェアしていきます。

理学療法を進める上でキーとなる全体像を把握できるようにしておきましょう!

こんな方におすすめ!

  • 全体像を把握する目的が知りたい!
  • 全体像を把握する時にみているポイントを知りたい!
  • 全体像を把握する際の注意点を知りたい!

そもそも全体像とは?

そもそも『全体像』とは、理学療法評価において患者様と接するにあたって、あなたが捉えた『患者様像』のことを指します。

これはレポートやレジュメに記載する《理学療法評価》の一番最初に置かれるものとなっています。

ただ、

「『全体像の評価』なんて学校では習わないし、どんな評価があるのかそもそも知らないし。。。
なにを書いたらよいのかさっぱり!!」

このような方も多いのではないのでしょうか。

私だけかな???

私が学生だった頃は、なぜ全体像が必要なのだろうか、、、と疑問に思いながらも、学校でみせてもらっていたレジュメ・レポートの見本を参考に記入していました。

指導者からはなにか指導があるだろうなんて思っていましたが、特に全体像に関して指導を受けることもなく、「これでいい」と。。。

当時の私には指導者が良いというから、これでいいんだと納得し、全体像をそれ以上深く考えもしませんでした。

でもこれ、、、

臨床に出てからとっても大切な《評価》であったことに気付いたのです。

では、再度質問します。

あなたは何を評価して全体像を《理学療法評価》の項目に記載しているのでしょうか。

全体像を評価する意味とは?

臨床へでてから気づいたのですが、リハビリをするにあたって、患者様の病態やキャラクターなどの全体像を把握することは、とても大切なことです。

というもの、その全体像によって患者様との距離関係も変わってきますし、治療内容も変わります

私は患者様の全体像を把握することを、信頼関係を構築するための第一歩目として位置付けています。

私が実習生だった頃、

患者様の評価・解釈するときは

「あたかもあなたの "恋人" であるかのように想いなさい」

と言われることが多々ありました。

これはもちろん本物の恋愛対象として捉えるのではなく、

恋人である大切なあなたについて私は "もっと知りたい""全部知りたい"という想いになる。

それだけ患者様のことに対して興味を抱き、評価をしていきましょう。

という意味です。

実はこれ、全体像に繋がるとてもよい言葉なのです。

具体的に挙げると、

恋人を”知りたい” という想いから、

コミュニケーションを図っていると、恋人がどのような方であるのかを ”知って" いく。

そして、それを友達に ”自慢" した。

「私の恋人はね、こんな方なんだよ!」

つまり、

患者様について ”評価” していく中で、

コミュニケーションを図っていると、患者様がどのような方であるのかを ”知って” いく。

そして、その患者様をレジュメを通して読者の方に ”伝えた” 。

「この患者様はね、こんな方なんだよ!」

これが全体像です。

全体像の書き方について

上のように考えていくと、全体像はICFの「個人因子」の評価項目であることに気がつきます。

ただ、全体像は決して定量的な評価ではありません。

評価者が ”感じた” 患者様像であるため、定性的な評価結果となります。

この評価結果が《理学療法評価》の冒頭にくることで、これからレポートやレジュメを読む人が患者様の色々な背景を思い浮かべることができます。

つまり、全体像はいわゆるICFで言う「個人因子」につながる評価なのです。

この記事の途中でも触れたように、個人因子によって提供する治療内容も変わってきます。

これを冒頭に持ってくることからもわかるように、全体像はそれほど大切な評価であると、我々セラピストは位置づけているのです。

全体像を把握する際の注意点

学生さんには注意していただきたいことがあります。

全体像にはレポートやレジュメの評価者が抱く感情も含まれやすくなるということです。

レポートやレジュメの読者は全体像での印象によって、患者様の印象が傾きやすくなります。

これは、もし、あなたがマイナスの一面しか見れなかったら、マイナスな印象を報告することになるということです。

我々人間は、実際に会ったこともない人に対して、他人からの評価を聞くと、その人と対面したときに、他人からの評価というフィルターを通して接する生き物です。

たとえ、実際にあった時に感じた印象とそれが異なっていても、「この人は猫を被っている」とか「本性を知っているぞ」なんて思い込みをしてしまうのです。

これってとても怖いことで、あなたが報告する『全体像』は、読者に与える『患者様の印象』を決めることとなってしまい、”患者様のこれから”を大きく変えることとなりかねないのです。

なので学生さんは、こうした危惧を念頭に、全体像の評価結果を載せるようにしましょう。

逆に、これを用いて患者様の印象のコントロールもできてしまうのです。

最後に

長くなってきましたので、まとめます。

全体像を評価する際は、患者様が

・今、なにしているのだろうか。。。

・これまではどんな人生を送ってきたのだろうか。。。

・これからどんな生活をしていくのだろうか。。。

・なにをしたら、喜んでくれるだろうか。。。

・なにをしたら、嫌がるだろうか。。。

・今、どんな気持ちで過ごしているのだろうか。。。

そんなことを考えながら患者様の全体像を捉えてみてください。

常にアンテナを伸ばし、どんなに小さなことにも気付けるようにしましょう。

信頼を構築するための第一歩目として全体像を把握して、患者様に寄り添ってみて下さい。

今日はここまで。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

引き続き、『リハぶっく』をお楽しみください。

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