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実習のコミュニケーション学

【厳選集】実習中には礼節のある言葉遣いを!ビジネス会話のストックを増やそう。

投稿日:2019年2月4日 更新日:

学生同士で会話する分にはあまり気にすることのない『言葉遣い』。

あなたはどれだけ気をつけて年配の方と会話をすることができますか?

はせがわ
この記事を読めば、礼節のある会話ができるようになりますよ。

言葉遣いを注意されない学生さんはほぼいない

私の経験上、実習に出てからは多くの学生さんが注意されることになります。

もちろん、私もたくさん指摘されました(そして、現在進行形でも指摘されています)。

というのも、会話する相手は友達ではなく、人生における大先輩となるからです。

患者様しかり、CEしかり、、、

例え、CEの人が患者様に対して砕けた表現を使っていようとも、あなたはそれを真似してはいけません。

あなたはあくまで学生さんであり、セラピストではないのです。

実習中のあなたは、すでに〈学生〉というマイナスのレッテルの貼られているなかで、患者様との関係性を構築していかなければなりません。

そのような方に対して、普段通りの接し方をしていては、信頼関係が構築されるはずもありませんよね。

使い慣れた言葉こそ気を付けましょう。

また、あなたが丁寧な言葉遣いだと思っていた言葉が、実は患者様やCEに不快な思いをさせていた…

なんてことはよくある話です。

学生時代にあった先輩‐後輩間の会話なんて、学生的には何の問題もない言葉遣いであったとしても、社会的には礼節のある言葉遣いだとは言えないことも多いのです。

そのころのように、なんとなく「です。ます。」調にしておけば成り立つと思ってしまっているのであれば、それは大きな間違いです。

とってつけたような「です。ます。」調は、日本語的にとても気持ち悪い表現となることが多く、学のなさが強調されるだけですから、そのレベルからは一刻も早く卒業したいところです。

この先の実習中にあなたが接することになる多くの大先輩は、何年も社会経験があり、今よりも礼節に厳しい時代を生きてこられた方々です。

実習中に自分の言葉遣いのせいでトラブルが起きてしまった…

なんて体験をしないように、ビジネス会話を勉強していくことで、対策していきましょう。

学生の頃からしっかりとしたビジネス会話を正しく学んでおくことで、実習に役立つだけでなく、これからの社会でも大変役立つ礼節となります。

以下に、実習中に頻出するであろう言葉の言い回しをまとめてみました。

ぜひ、何度も目を通して、あなたの言葉遣いが、社会的に礼節のあるものになるよう学んでいきましょう。

ビジネス会話の言い回し例 まとめ。

CEとの会話中に頻出する言葉。

おつかれ → おつかれさまです。お忙しいところ失礼いたします。お先に失礼いたします。

わかりました → 承知しました。かしこまりました。承りました。

教えてください → 
教えていただけませんか?教えていただけないでしょうか?お伺いしたいのですが。

さすがです → 恐れ入りました。感銘を受けました。感服いたしました。

頑張る → 努力いたします。精進いたします。

できます → 
やらせてください。お任せください。

覚えてません → 忘れました。失念いたしました。

受け取りました → 頂戴しました。お受け取りいたしました。

もらってください → お受け取りください。お納めください。

チェックしてください → ご確認をお願いいたします。ご確認のうえ、ご意見・ご指摘をいただけないでしょうか。

反省しています → 深く反省しております。今後このようなことを繰り返さないよう努めます。以後、十分に気をつけます。

患者様との会話中に頻出する言葉。

調子はどうですか → お身体の具合はいかがですか。

知りません → わかりません。存じておりません。存じ上げません。

すみません → 失礼いたしました。大変申し訳ございませんでした。

迷惑かけてすみません → 大変ご迷惑をおかけしました。

誤解なので説明します → ご説明が不十分だった点もあるかと存じますので、もう一度ご説明申し上げます。言葉が足りない点があったかと存じますので、もう一度ご説明申し上げます。

お願いします → お願いいたします。お願いできないでしょうか。お願いできれば幸いです。

悪いけど、お願いします → お忙しいところ恐縮ですが。ご多忙のところ大変恐縮ですが。厚かましいお願いとは存じますが。

助かりました → 本当に助かりました。おかげさまで〜ありがとうございます。〜のお力添えのおかげで、

待ってください → もう少々お時間をいただけないでしょうか。

困っています → とても困っています。どうしたものかと困惑しております。

遠慮しておきます → お気持ちだけ頂戴します。ご勘弁お願いします。

お断りします → お受けすることはできません。お受けいたしかねます。ご要望にお応えすることができません。

難しいと思います → 私の一存では決めかねます。お役に立てなくて申し訳ございません。

お断りしてすみません → せっかくですが。願ってもない機会ですが。

お見舞い → お大事にどうぞ。くれぐれもお大事になさってください。

早く元気になってください → 一日も早いご回復をお祈りしています。

はせがわ
これらはあくまでも、一例。その時々に合わせて言い回しを変えて、会話の流れを途切れさせないようにしましょう。

ビジネス会話で注意すべきこと

尊敬語・謙譲語を使おう。

礼節の基本とも言われる尊敬語と謙譲語。

これをマスターするだけでも、一歩も二歩も前進していきます。

さっと言い換えができるとスマートに聞こえます。

例:動詞  →  尊敬語  ⇒  謙譲語

  する  →  なさる  ⇒  いたす

  言う  →  おっしゃる  ⇒  申し上げる、申す

  聞く  →  お聞きになる  ⇒  うかがう、拝聴する

  行く  →  いらっしゃる、おいでになる  ⇒  うかがう、参る

  見る  →  ご覧になる  ⇒  拝見する

  読む  →  お読みになる  ⇒  拝読する

  知る  →  ご存じ  ⇒  存じ上げる

  食べる・飲む → 召し上がる  ⇒  いただく、頂戴する

メモ

~敬語の3種類をおさらい!~

 ・尊敬語とは、相手を立てることで敬意を示す敬語のこと。

 ・謙譲語とは、自分がへりくだることで敬意を示す敬語のこと。

 ・丁寧語とは、「です。ます。」調を用いて敬意を示す敬語のこと。

「させていただきます」を多用しない。

相手からの要望や指示に対して、あなたが行動するときに使用します。

必要以上に使いすぎたり、自分の都合を押し付ける際に使用すると、逆に恩着せがましく聞こえてしまいます。

例:お手伝いさせていただきます。 → お手伝いいたします。

  病室までご案内させていただきます → ご案内いたします。

  リハビリを担当させていただきます → 担当いたします。

  検査をさせていただきます → 検査いたします。

漢字を使うのが良いとは限らない

学生さんの「敬語を使おう ⇒ 難しい表現にしなきゃ ⇒ 漢字を多用しよう」という気持ちは痛いほどわかります。

しかし、むやみに漢字を用いることは、社会的にはあまりスマートとは言えません。

むしろ、漢字が多用されることで威圧感や圧迫感が生まれるため、読みづらくなることもあります。

例:宜しく御願い致します → よろしくお願いいたします。

  有難う御座いました → ありがとうございました。

補助動詞は ”ひらがな” を用いるのが正解

また、レポートやレジュメなどの提出物でよくある間違いとして、「○○してください」を「○○して下さい」と表記してしまうケースがあります。

これは世の中全般的に、どっちが正しいのか区別せずに使用している場合が多く、大半の方は気にしていないところかもしれません。

ただ、日本語の使い方としては、「○○してください」が正しいと決められているのです。

というのも、この場合に用いられている ひらがなの ”ください” は、『補助動詞』です。

補助動詞は動詞を補助するものなので、漢字は使用しません。

なので、「ハンコを下さい」など『動詞』で用いる際は、漢字で表記しましょう。

ビジネス会話に慣れよう

いかがでしたか?

普段使わない言葉遣いで違和感を感じる方も多いのではないでしょうか。

私も初めは違和感しか感じませんでした。

慣れてくるまでは、口も回らず、片言の日本語のように聞こえることでしょう。

慣れてくると礼節のある言葉遣いの言い回しをしている方が、ご年配の方と会話をする際の反応がとても良いことに気づきます。

現代の言葉遣いは、昔の方からすると”乱れて”います。

言葉の変化は、時代が変わっているのだから仕方がないことでもあります。

ただ、ご高齢になるにつれ、今使っている何気ない言葉が理解できないとおっしゃる方も少なくないのが事実です。

我々セラピストはそのような世代の方とも良好な関係を築くために、コミュニケーションを図る必要があります。

その際の言葉遣いが、関係性をこじらせる原因ともなりかねないのです。

しかし、ビジネス会話の言い回しのように、昔からの正しい言葉を使うことで、相手方の会話の内容理解が進むことも多く経験してきました。

ちょっとの工夫で、関係性が良い方向へ向くなら、使わない手はないですよね。

ビジネス会話には、ほかにもまだメリットがある

また、このビジネス会話は職場の社員間の連絡の際にも大変役立つものです。

他部署の上司とのやりとりをする際に、礼節のあるのとないのとでは、相手の方の話を聞く姿勢が異なります。

社会的に正しいと言われているビジネス会話をしている方が、圧倒的に話を聞いてもらえる確率が上がります。

話を聞いてもらえれば、あなたの印象も残りやすく、新たな仕事をいただくチャンスが増えることでしょう。

また、ビジネス会話に使われる言葉遣いは、メールでのやり取りにも大変重宝します。

メールは記録として残るため、それだけ相手に与える影響も大きくなります。

誤字脱字を無くすことはもちろんのこと、礼節に則った文章でのメールは社会人にとって必須のスキルです。

実習を機に、学んでおくと良いでしょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

引き続き、『リハぶっく』をお楽しみください。

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