実習初日は緊張がピークに達する
実習初日。
「指導者と上手くいくだろうか、、、」
「実習地に馴染めるだろうか、、、」
「実習についていけるかな、、、」
「よーし。頑張るぞー!」
「たくさん学んで、いい理学療法士になるぞー!」
緊張と不安、そして希望で溢れ、あなたのストレスは最高潮。
それに拍車をかけるように、「初日が重要だよ」「初日の印象で実習が決まるよ」なんて言われた日には、何とも言えない重圧に押しつぶされそうになりますよね。
そこで今回は、実習初日から失敗しないように、実習初日にすべきことを5つ選びましたので、紹介していきます。
実習初日にすべきこと①「遅刻しないように少し早めに出よう」
実習初日から遅刻は印象悪いですよね。
ただ、いたずら好きな神様っているんです。
「なんで今日に限って、、、」
ってタイミングで交通機関が乱れた!という経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。
とはいえ、交通機関の乱れは自分では対処・解消できないものです。
そのため、念の為に指定された時間より少し前に着くような予定で動いていきましょう。
ゆとりをもって行動すれば、いいこともたくさんあります。
朝から焦ってしまわぬように心がけておきましょう。
ただ、注意しておきたいこととして、あまりに早すぎると、スタッフが誰も出勤していないこともあります。
ないとは思いますが、セキュリティに引っかかって、警備隊を出動させてしまうことにも繋がりかねません。
中には不審者扱いされた、、、という人も。
そのへんの塩梅はご自身で調整してくださいね。
また、交通機関の乱れを予想して、別ルートの候補も事前に調べておいても良いですよね。
どちらにせよ、しばらくの間通うことになるのですから。
なんにせよ、遅刻は印象が悪くなります。
早起きは三文の徳ということわざがあるように、いいこともたくさんありますから、辛いとは思いますが早めの行動を心がけていきましょう。
※もし遅刻しそうになったら、、、
学校でどう対処すればよいのかマニュアルがあるはずです。
・学校に連絡する
・実習地に連絡する
・遅刻証明書を書く
こんなところが書かれていると思います。
落ち着いて確認していきましょう。
”実習要項”の冊子にかかれていることが多いかな?
公共交通機関の遅延の場合、『遅延証明書』も発行されるので、受け取るのを忘れないでくださいね。
実習初日にすべきこと②「積極的に挨拶をしよう」
挨拶をするなんて体育会系っぽいですよね。
でも、その体育会系っぽさがこの業界では好印象になります。
そのため、大きく、はっきりと、短めに挨拶をしましょう。
出勤してきたスタッフひとりひとり、そして全員にしていくのがポイントです。
【例】
「おはようございます!今日から○週間お世話になります[名前]です!よろしくお願いします!」
「おはようございます!実習生の[名前]です!今日からよろしくお願いします!」
※これは全体に向けての挨拶ではありません。全体に向けて挨拶する際は自己紹介や意気込みも含めた内容で、しっかりとアピールしていきましょう。
全体に向けて挨拶する際のポイントは以下の記事をご参照ください。
【実習の教科書】学生さんが知っておきたい ”理想の実習生” とは?
『あいさつが大きい=やる気まんまん』
この方程式はどの業界でも共通して言えることです。
印象を決めるためにも、挨拶は気合をいれて取り組んでみてください。
また、特に病院が実習地である場合、職場内の移動時にすれ違うリハビリスタッフ以外の職員さんにも、この挨拶を積極的に行うようにしてください。
【例】
「おはようございます!」
「お疲れ様です!」
病院スタッフはお互いの職を尊敬し合いながら、チームで医療を提供しています。
CCS(クリニカルクラークシップ)において、あなたは「学生」として、チーム医療の一員として加わることになります。
ぜひ、いろいろな職種の方とも交流がはかれるように、まずは挨拶をすることからはじめていきましょう。
実習初日にすべきこと③「先生方の名前を覚えよう」
これは私がもっとも気を遣ったことです。
「実習初日になるべく多くの先生方の名前を覚える」
もはや自分へのミッションにしていました。
・ネームプレートを確認する
・誰かが呼んでいるのを聞く
・掲示板や伝言板を確認する
・指導者に聞く
・直接聞きに行く
などの工夫をしながら遂行していました。
人は”名前を呼ばれる”ことで、より親密さを感じます。
心理学でいう「返報性の法則」が働くためです。
名前を呼ばれると、より近い存在に感じるのです。
つまり、学生さんにとっては、目をかけてもらえる可能性が高まります。
なので、指導者を含め、先生方と話すときは必ず「○○先生、今お時間よろしいですか?」などと、名前を入れるように意識していました。
そのためにも、なるべく早い段階で、できたら実習初日に先生方全員の名前を覚えましょう。
【指導者の名前知っていますか?】
人の名前を呼ぶことは、コミュニケーションの基本です。
指導者の名前は初日にしっかり覚えておきましょう。
そして、できるだけ名前(苗字)を呼ぶようにしてみましょう。
よりお互いに親近感が増していきますよ!#そんで今日もまた骨頼み
— 長谷川さん@PTスーパーバイザー (@PTsupervisor) December 22, 2019
※☝では、あたかも”実習生だから”のような感じで書きましたが、「人の名前を呼ぶ」ことはコミュニケーションの中では”当たり前”のことです。
どんな場面でも、人と接する際は名前を呼ぶことを意識してみてください。
実習初日にすべきこと④「職場のルールの把握しよう」
実習地にはそれぞれ独自の文化、ルールがあります。
例えば、
・朝出勤してから始業までの過ごし方
・見学する位置や場所
・昼休みの過ごし方
・清掃の仕方
・就業後の過ごし方 など
前の実習地ではそうだったから、、、
という考えは捨てましょう。
「郷に入っては郷に従う」ということわざもあるくらいです。
なるべく早い段階で職場の独自ルールを把握するために、よく周りを見渡しておきましょう。
特に、昼休みの過ごし方なんかは、最初のオリエンテーションのときに聞いておいた方が良さそうですね。
場所によっては寝ちゃダメ、、、なんてところもありますから。
実習初日にすべきこと⑤「自ら話しかけに行こう」
実習初日はわからないことだらけだと思います。
だからこそ、いろいろな先生方に話しかけて、”慣れる”ようにしていきましょう。
そのために実習初日は勝負です。
モジモジしていてばかりでは、消極的に思われてしまいかねません。
もちろん、緊張するでしょうし、なにを話してよいのかもわからないと思います。
しかし、会話なんてなんでもいいのです。
「緊張しているんです。」
「これからの実習が楽しみです。」
「これからご迷惑をおかけすると思いますが、よろしくお願いします。」
こんなところから会話の糸口を見つけて発展させてみましょう。
もし、会話に詰まるようでしたら、
・その先生が今一番力を入れて勉強している分野を聞いてみる
・その先生が思う「理学療法士の仕事観」について聞いてみる
・その先生が患者様に対してどう向き合っているのか聞いてみる
など、その先生に”興味があります”というアピールを含ませた内容で話してもらえるように質問してみましょう。
こう言うとより難しく考えすぎてしまいますが、要は、なんでもいいのです。
他愛もない話でも、まじめな話でも、お悩み相談でも。
先生方はあなたと話すことでしか、あなたの人間性も知識量も理解力も把握できません。
同じように、あなたも話すことでしか、その先生のこともわからないのです。
お互いにわからない同士では、良い実習となるはずがありませんよね。
良い実習となるためには、コミュニケーション量がキーとなります。
☟こちらの記事にもそれは書かれていますので参考までに。
臨床実習でつまずく『1番の原因』と『その対策』
実習生さんが黙っていると、自ら”壁”を作っているようなものです。
正直なところ、その”壁”を取り払ってくれる良い指導者ばかりではありません。
だからこそ、まずは話しやすい環境にある指導者に対して、コミュニケーションをたくさんとってみましょう。
以上、実習生が実習初日にすべきこと5選でした。
これらを参考に良い実習のスタートを切れるようにしてみてください!