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臨床実習教育者の視点

実習は辛いもの?アンケートを通じてわかった実習の怖さ

投稿日:2019年9月17日 更新日:

はじめに  ~2つのアンケートを実施しました!~

先日、こんな2つのアンケートをしていました。

 

 

まず1つ目のアンケートがこちら。

 

 

それで、2つ目のアンケートがこちら。

 

 

どちらも短時間でのアンケートにも関わらず回答してくださった方々、ありがとうございました。

このアンケートは、あえて、別日に実施しております。

別日にすることで、なにか見えるものが違ってくるのでは?と思ったからです。

 

案の定、大変興味深い結果となりましたね。

 

そのため、今回はこのアンケート結果についてまとめていきます。

 

 

 

2つのアンケート結果から分かる実習とは?

2つのアンケートの違いについて。

このアンケートをみて、あなたはどんなことを思いましたか?

比べてみると明らかなのですが、これらのアンケートって内容は同じことを言っています。

違いといえば、1つ目のアンケートでは「ある人」としているところを2つ目では「実習生」としています。

【1つ目のアンケート】

これからあなたは6週間、ある人と日中を一緒に過ごすことになります。あなたはその人のどちらの姿が見たいですか?

【2つ目のアンケート】

Q.これからあなたは6週間、実習生と業務を一緒に過ごすことになります。あなたは実習生のどちらの姿が見たいですか?

 

たったこれだけの差です。

日中一緒に過ごすのが「ある人」という漠然とした”相手”であるか、「実習生」という限定された”相手”であるかの違いだけです。

「ある人」としたときにどんな方を思い浮かべたのかわかりません。

しかし、「実習生」という相手に限局した際にアンケート結果が変わる場合、実習生に対するイメージをどう抱いているのかが露呈するのでは?と考えました。

 

 

2つのアンケート結果を比べてわかったこと

 

たったこれだけの差なのですが、、、

結果を開けてみると、、、

【1つ目のアンケート】

・楽しそうな姿 100%

・辛そうな姿  0%

【2つ目のアンケート】

・楽しそうな姿 97%

・辛そうな姿  3%

となりました。

 

 

 

、、、

 

 

 

どう思います?

この結果。

予想はしていましたが、愕然としましたよ。。。

 

 

「ある人」が「実習生」に変わっただけで、『辛そうな姿をみたい』という方が出てきてしまうのです。

普通に考えて、”人が辛そうな姿”を見たいと思います?

 

おかしいですよね!!!

 

辛そうな姿をみて誰が得をするのですか?

スポーツ選手のドキュメンタリーで、選手が辛そうな姿をみたからこそ感動話になった。。。

みたいな感覚なのでしょうか?

 

あれは”辛い”とは違いますよ?

”辛い”ではなくて”頑張っている”結果そう見えているだけですからね。

本人は真に辛いという感覚はないはずです。

だって自分の目標に向かって努力している結果、頑張らなければならないことと向き合う選択を自らしているのですから。

 

辛い想いを”する”のと、辛い想いを”させられる”のとでは、大きな違いがあります。

自ら選択しているのと、強要させられるのとでは、本人が感じる心の負担は雲泥の差があります。

これくらいはわかりますよね?

 

 

もし、その”スポーツ選手の努力”と”実習生の辛い”を同系列に考えている人がいたら、即刻考えを改めましょう。

 

あなたの身のためにも。

 

 

これからは理学療法実習はより、法的な面でも厳格化されます。

法的に裁かれる身になれば、誰も保身してくれる人は出てこないでしょう。

たとえ大きな企業で働いていたとしても。

自業自得。

そうなる前に、実習・教育に対する考えを改めておきましょう。

 

 

実習に対するイメージの縮図だった

このアンケートを通じて、わかったことがあります。

 

理学療法実習で負った”辛い”という傷は思った以上に深く刻まれてしまう。

 

ということです。

「実習は辛いもの」というステレオタイプをもつような強烈な経験だったのでしょう。

冷静になってみれば、絶対に思わないはずのことすら、普通に思えてしまうのですから。

 

実習が辛いのが当たり前。

そんな風潮は確かにあると思います。

しかし、それはあなたが経験したことであって、ほかの人はそう思っていない人もたくさんいます。

少なくとも、私はいい経験をしたと思える実習も経験しています。

 

あなたが受けた実習は辛かったのかもしれません。

だからといって、それを希望に満ちた後輩にも同じ経験をさせてしまうのですか?

 

違いますよね。

先輩として、あなたが辛い想いをしたポイントを汲み取って、後輩には良い経験をさせてあげるのが当たり前なのではないでしょうか?

 

実習が辛かったのはわかります。

私だってつらかった。

落第点を言い渡されたものの、なんとかはいあがらせてもらった身です。

 

だけど、この経験を後輩にもして欲しいなどとは一切思いません。

 

実習生の指導はあなたの権力を振りかざしていくものではありません。

理学療法士という職業の輝かしい未来を創るための種まきです。

 

いつか、その種が芽吹いて、理学療法士にとって栄光ある人に育ってくれたら嬉しくありませんか?

あなたがその人の基礎を育てたひとりなのです。

 

自分の担当した患者様が巣立って、その方らしい生活・人生を送っていたらうれしく思いますよね。

それとおなじです。

 

実習は辛い。

けど、それ以上に価値のあることを経験することができるのです。

 

 

 

今一度、実習というものに向き合ってみましょうよ。

 

 

 

 

今、このブログを読んでくださった方から変えましょう。

今の実習を。

 

『学生のために』ではなく、

『理学療法士業界のために』。

 

 

 

実習ではいい経験ができた。

 

そう思ってくれる学生さんを1人でも増やしましょう。

 

その学生さんが育った時、臨床へ出てきた時、学生指導をするようになった時、

 

あなたが蒔いたタネがどう芽吹くのか。

 

そんな楽しみをもちながら、実習指導をしてみましょう。

 

 

 

最初は難しいと思います。

 

なにせ相手が学生ですからね。

 

でも、大丈夫。

 

もし困ったら、頼ってください。

 

先輩を。

 

上司を。

 

同期を。

 

 

 

 

それでも…なら、

 

私も相談にのります。

 

 

私はここにいますから。

 

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

引き続き『リハぶっく』をお楽しみください。

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