【キャリアに傷なし!】臨床実習で不合格を経験した5人の療法士の”今”とは?

はせがわ
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実習のつらい体験談

【経験談】臨床実習で不合格を経験した5人の療法士の”今”

投稿日:2020年8月9日 更新日:

 

こんな未来を想像してみよう!

人生、続けることが大切だって学ぶことができました!

はせがわ
この記事を読めばその未来、訪れちゃうかも??

 

「実習に落ちたらどうしよう??」

「実習に落ちたら、このあとの人生どうなるの?」

「実習に落ちるって、この職業に向いていないのかな、、、」

 

 

こんな不安を抱えながら通っていた実習。

とある実習では、常に”不可”をバイザーからチラつかされ、家で課題に取り組んでいてもそれが頭に浮かび、どうにか回避しようともがき、苦しんだ実習の日々を送りました。

 

ただ、実習に落ちても大活躍している方々を知る今となっては、

「実習なんて落ちたとしても

療法士としてのキャリアに傷がつくわけではないし、

療法士になれないなんてことはないし、

まして、療法士に向いていないなんてことはない」

と思えるようになっています。

 

 

そこで、今回は”実際に実習に落ちた経験がある臨床家”の方々が”今”どんな活躍をしているのかをご紹介させていただきます。

そして、この活躍をみて、実習に落ちたとしても、療法士になりたいという想いを持ち続けていれば「人生なにがあるかわからない」ことを実感していただきたいと思います。

また、実習前の学生さんが過剰な不安からも脱却でき、実習に取り組むことができるといいなと思います!

 

はせがわ
今回は現役の臨床家の方々にコメントいただきましたよ!お世辞抜きで、すごい活動されている方ばかりです!!

 

こんな方におすすめ!

  • 実習に対して不安がたくさんある!
  • 実習に落ちたらどうなるのか知りたい!
  • 実習に落ちたとしても自信を持って臨床へ出たい!

 

 

 

 

CCSでは”養成校が”合否を決める

学生さんにはまず知ってて欲しいことがあります。

 

「2020年から実習の前提が変わりました」

 

これまでの実習では多くの場合、”実習地が出した報告”がそのまま”養成校の判断”という扱いで実習の合否を決めていた風潮がありました。

 

しかし、2020年入学の学生さんから適応されるCCS(クリニカルクラークシップ)ではその風潮がなくなります。

実習地が報告するのは”合否の判定”ではなく、あくまで”実習の進捗状況”となりました。

つまり、その進み具合をもとに、”養成校が実習の合否を決める”ことになったのです。

 

そのため、実習地のバイザー(CCSではCE(臨床実習教育者)と呼ばれる)がどうこう言ったって、合否を決めるのは養成校なので、合否に関して過剰に怯える必要がなくなったのです。

その分、本来実習で学んでいきたい”臨床” ”理学療法” ”リハビリテーション” ”理学療法士”がどういうものかをしっかりと学ぶことができるようになったといえるでしょう。

 

とはいえ、実習で落ちる可能性がなくなったわけではありません。

 

 

実習で落ちたあとの進路について

実習に落ちた方の”その後の進路”としては

留年する者

退学する者

そして自ら、、、

など実習に落ちたとしても、その後の進路は様々な選択肢があります。

はせがわ
最後の選択肢はあまりにもったいないですよ。社会的に実習なんてそんなに価値があるわけではありませんから。もし頭によぎったならば親、学校の先生、友達、相談センター、もちろん私でも、誰かに、誰かに相談しましょうね。

 

決して理学療法士になることだけが人生ではないですし、理学療法士になれなくとも、医療や介護、福祉に関係するお仕事はこの世にたくさんあるのです。

 

人生は続けていれば、何かしらいいことがあります!

 

 

私の尊敬するMr.Childrenの桜井さんだって言っています。

 

いいことがあってこその笑顔じゃなくて

笑顔でいりゃいいことあると思えたら

それがいいことの序章です

Mr.Children「PADDLE」より

 

 

はせがわ
だからお願い。
落ちたとしても命の灯火だけは絶やさないで。
笑顔でいれば絶対いいことあるから。

 

 

わかっていたとしても感じてしまう「絶望」「闇」「死」、、、

とはいえ、そんなこと頭では理解しているつもりでも、この辛い経験をしてしまうと正常な思考から逸してしまいます

というのも、『落ちるまでの過程の中で散々言われ続け、精神的にきつくなった中での不合格通知宣告』これがかなりのダメージとしてくるのです。。。

私は実習地で落第の印を押された経験があるため、痛いほどわかります。

プロフィール

 

そのとき私が感じた「絶望」「闇」「死」、、、

大人が思う以上に、学生にとって”落ちる”ということが相当なストレスになるんですよね。

こういう時は本人の中で様々な感情が取り巻き、もうどうしようもない気持ちになることもあるでしょう。

そんな中で下す結論が”正しい”わけがありません。

 

一旦冷静になる時間が必要です。

そんなとき、この記事を思い出してください。

我々はこちらで待っていますよ。

 

 

実習で落ちた経験のある方の”今”を知る

さて、前置きが長くなってしまいましたが、ここからは実習で実際に落ちた経験のある5人の臨床家の”今”をご紹介いたします。

 

先日、Twitterにてこんな呼びかけを行いました。

 

 

すると5名もの方々からお声をかけていただくことができました。

そこで、以下に実際に実習に落ちた経験のある方が、いま現在、どんな生活を送っているのか、どんな職域で活動しているのかなどをご紹介いたします。

※ご連絡をいただいた順となっております。

 

 

 

合同会社レガーメ 代表社員 新木良和 さん

~新木さんより~

14年目の理学療法士。

理学療法士として業務にあたる中、生活と地域の関係性を強く感じるようになる。

組織の中では活動が難しく、法人を設立。

また無料オンラインサロン(町作りプロジェクトOrigami)も運営。

訪問看護ステーション運営だけでなく、食育や予防事業など様々な業種とコラボし、地域の中での活動を行っている。

 

はせがわ
私が”まちづくり”に興味を持つきっかけとなった方です。理学療法士として「地域にあった歴史を作る」ってわくわくしますよね!

 

はせがわ
開設おめでとうございます!これからどんな歴史が作られていくのか楽しみです!

 

はせがわ
私の高齢者と子ども、大人と子ども、など『子どもは地域のキーパーソン』として捉える考え方は、新木さんがイベントを開催されている様子を伺ってから芽生えたものです。

 

 

新木さんの詳しい活動はこちらから!

 

 

 

理学療法士 サク さん

~サクさんより~

臨床7年目で現在は療養病院で勤務しています。

是非自分の経験が学生さんの力になればと思いDMさせて頂きました。

以下長文になりますのでご容赦ください。

 

私は大学で2度留年をしています。

1度目は2年生の必修専門科目を落としたとき。

2度目は4年生の臨床実習です。

 

臨床実習では何がなんだか分からないうちに評価が始まり、評価の仕方も分からないまま時間だけが過ぎました。

そのためレポートが書けず、症例報告書も未完成のまま実習を終えました。

 

2度留年したこともあり、金銭的に苦しいと親から言われました。

もし続けたいのであれば休学して1年間お金を貯めろと父親が言ってくれました。

そのため1年間休学して、リハビリ助手のバイトをしながら理学療法について学び直しました。

 

その後復学したときは今まで見えている世界とはまるで違いました。

実習が楽しくなり、学ぶ意欲も自然と湧いてきました。

なんなく実習も通り、国家試験も余裕で理学療法士免許が取れました。

 

こんな自分でも臨床が出来ています。

留年が終わりではなく、自分を見つめ直す機会と捉えて考えるといいと思えた経験でした。

長文、駄文になりましたが御参考になれば幸いです。

 

はせがわ
サクさんからは、とても熱い想いのDMをいただきました。今現在、Twitterの無料DMグループ『実習のアトリエ』でも大変お世話になっております!

 

 

サクさんの詳しい活動はこちらから!

 

 

 

理学療法士 PTナン さん

~PTナンさんより~

理学療法士9年目。

経験してきた職場は老健・整形クリニック、現在は複合型施設(小規模多機能・住宅型有料・デイケア・訪リハ・就労支援)でデイケアと訪問リハビリ、フィットネスでのパーソナルトレーニングを担当しています。

老健では、入所部門の責任者もやらせて頂いていました。

また、職場外の活動としては、地域の老健のコミュニティを主催(R1.11~)しており活動しています。

 

学生の実習のエピソードも。。。

2年次の実習では、経験年数25年のスーパーバイザーに『理学療法士の才能がないから、患者に迷惑かける前にPTになるの辞めろ』と言われました。。。

また、別の実習先では、ホットパックのタオルの畳方を間違えて蹴られたり、8週間の実習期間の間、茨城の子と名前で呼ばれないというモラハラも経験しました。。。

学生時代のコンプレックスからか、卒後は学生時代以上に色々学ぶようになったと思います。

自分にPTの才能無いから辞めろと言った先生には5年目の時に、バイザー会議でお会いして、『おかげ様でPTになりました』ともお伝え出来ました。

 

はせがわ
PTナンさんも上記もサクさんと同じく、実習のアトリエでもとてもお世話になっております!ちなみに、、、バイザー会議でのやりとりに関しては皮肉と感謝の半々らしいです 笑

 

 

ナンさんの詳しい活動はこちらから!

 

 

 

 

言語聴覚士・介護士・ケアマネ NAKAMARU さん

~NAKAMARUさんより~

『最期まで食べたい人(胃瘻の人を含む)を支える』地域のST

国試浪人経験

3ヶ所の急性期~生活期の病院経験

 

現在、佐賀県にある株式会社に勤めており、グループホームの介護スタッフ兼、デイサービスの機能訓練士として働いています。

今後は今年の秋に新規オープン予定の小規模多機能型居宅介護事業と新しくもう1ユニットグループホームが出来るのでそこのスタッフ兼ケアマネをする予定です。

今の会社には今年の2月から働いているのですが、国試浪人してた時に介護スタッフ(グループホームの介護スタッフ)として8ヶ月程度働いており、新規オープンの施設(小規模多機能型居宅介護とグループホーム2つめ)の立ち上げを一緒にしないかと声を掛けて頂き、現在の職場に転職しました。

今後の仕事内容としては施設ケアマネと現場のスタッフとして働きながら中間管理職を任せて頂くのと、地域の方や家族の方、他施設のスタッフ対象に嚥下等の勉強会もしていけたらと言う話を経営者や管理者としています。

 

はせがわ
”実習落ちても臨床でやっていける”という言葉に共感してくださったNAKAMARUさん。見事に体現されていますね!NAKAMARUさんも実習のアトリエでも大変お世話になっております!

 

 

NAKAMARUさんの詳しい活動はこちらから!

 

 

 

 

理学療法士 しゃい さん

~しゃいさんより~

僕自身、最後の臨床実習に落ち、留年をしました。

元々、自信がないため、その時は『生きている意味ないな』と思いました。

 

でも、『休学をして、リハ助手でアルバイト』をした選択ことで、時間にもお金にも気持ち的にも余裕ができたので、学費をためつつリフレッシュしながら自分がPTとしてどうしたいのかを客観的に考えることができました。

周りには自分と同い年のPTが頑張っていていたり、実習生とお話をしたり、PTの先生方のサポートをさせてもらったり、色んな形で現場にいたことで、『やっぱり理学療法士として、働きたい。』と思うようになりました。

それから、『自分の振り返り』をして実習を合格し無事卒業して、今も臨床現場をしています。

 

実習を落ちた経験があったから、スーパーバイザーになったときはPTの大変さややりがいに加えて、人に寄り添う尊さも伝えるようにしています。

今でも、色んなことを学んだり、人と出会ったり、やりたいことをやっています。

なので、自分のやるべきことの一つである『未来のセラピストたちの活躍の場を広げる』ために 今はPT9年目になり整形外科クリニックで働いている傍ら、公立小学校にPTとして定期的に介入したり、サッカーチームのトレーナーをしたり、他職種向けに講師業をしたりして、仕事を楽しくやっています。

 

痛みを知るから、痛みがわかり、人の気持ちに寄り添えるようになると思います。

実習のつらい経験があっても、その経験は色んな形で必ず活きます。

だから、人生は止めないでくださいね。

 

はせがわ
時間を空けることでみえてくることってありますよね。自分の本当の声は、しゃいさんのように落ち着いた状況になってから聞こえてくるものなのかなと思います。

 

 

 

はせがわ
未来のPT、つまり学生さんたちのことを想ってツイートしてくださったこの内容。とても勇気をもらえた学生さんも多いのではないでしょうか。

 

 

しゃいさんの詳しい活動はこちらから!

 

 

 

 

 

 

世の中には、あなたが必要とされる場があります

 

起業した新木さん。

臨床で励んでいるサクさん。

コミュニティを主催するナンさん。

介護事業所の立ち上げをするNAKAMARUさん。

小学校をフィールドに働くしゃいさん。

 

こうみてみると、本当に様々な働き方があり、それぞれの働き方で”結果”を出すことができていることに気がつくと思います。

もちろん、世の中にはこれらの働き方以外にもたくさんの活躍の場があります。

そして、もう数年もすれば、さらにその活躍の場は広がって、いろいろな考えをもつ療法士が必要となってくるでしょう。

 

つまり、今、療法士を目指すあなたには世の中から需要があるのです。

我々の世界にはあなたが必要となる場があります。

実習で落ちたとか関係ありません。

 

あなたが必要なのです。

 

 

もし、実習に落ちてしまったとしても、ちょっと冷静になって、ちょっと前向きに、ちょっとずつでも歩んでみませんか?

この記事を読んでおわかりのように、世の中、実習で落ちたからといって、そこで人生が終わるわけではありませんよね。

今回声を挙げてくださった5名の方々をみて、これだけいろいろな働き方を目にすることができたと思います。

 

 

さぁ、あなたが求められている場はどこにあるのでしょうかね。

 

数年後、答え合わせしましょうね(*^_^*)

 

はせがわ
お待ちしておりますよ!

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

引き続き『リハぶっく』をお楽しみください。

 

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