実習中、こんなことに困っていませんか?
- 「SOAPって結局どう書けばいいの?」
- 「患者さんに話しかけるのが怖い…」
- 「何を観察して、どうメモしたらいいかわからない」
- 「評価スケールって何を使えばいいの?」
多くの理学療法士学生が、実習中にこうした悩みを抱えます。
教科書には書いていない「現場で本当に求められる技術」が、はじめはわかりにくいのです。

でも安心してください。
この記事では、実習中に押さえておきたい“必須技術”を5つの柱に分けてわかりやすく整理しました。
それぞれの項目に、より詳しく書いた記事へのリンクも設置しているので、困ったときの「辞書」のように使ってください。
この記事の目的
実習中の理学療法士学生が、SOAP記録や評価スケール、観察・会話などの“実践技術”に迷ったとき、すぐに立ち戻って確認できるような「実習のコンパス」として、必要な技術を体系的にまとめました。
目次
① SOAPの書き方|記録の基本をマスターしよう
SOAPは、記録だけでなく“考える力”を育てる技術。
まずは構成とそれぞれの役割を押さえておきましょう。
- S:主観的情報(患者の訴え、感情)
- O:客観的情報(検査・観察結果)
- A:分析と解釈(何が問題で、なぜそう考えたのか)
- P:今後の方針(介入・助言・課題)
迷ったら、「S→O→A→P」という順番通りに、一つひとつ素直に書き進めるのが基本です。
詳しくは → coming soon

② 評価スケール・検査法の使い分け
「評価しろ」と言われても、どの検査を選ぶかが分からない…。
そんなときは、代表的なスケールを目的別に覚えるのがコツです。
目的 | スケール・検査名 | 備考 |
---|---|---|
バランス能力の評価 | BBS(Berg Balance Scale) | 高齢者の転倒リスク評価に最適 |
基本動作の自立度 | FIM(機能的自立度評価) | 全身的な機能レベルの把握に |
移動能力・可動性 | TUG(Timed Up & Go) | 測定が簡便で汎用性が高い |
関節可動域の把握 | ROM(Range of Motion)測定 | 伸展/屈曲など角度の記録が必要 |
筋力の定性的評価 | MMT(徒手筋力テスト) | グレード評価(0〜5)で筋力低下の程度を把握 |
「目的に応じた評価を選ぶ」ことが第一歩。現場で求められるのは“網羅性”より“意図の明確さ”です。
詳しくは → coming soon

③ 観察・メモの技術|気づきは“足元”にある
観察力は、実習中に最も伸びるスキルのひとつ。
大切なのは、「見るべきポイントを絞る」ことです。
- 立ち上がり/歩行のフォーム
- 表情・顔色・呼吸状態
- 生活動作の工夫(代償動作)
- 介助者の対応や声かけ
観察は“量より質”。ただ見て書くのではなく、「なぜそう見えたか」を考えるクセをつけましょう。
詳しくは → coming soon

④ 記録の書き方とテンプレート集
「メモはとれるけど、記録が書けない…」という声は本当に多いです。
実習では、「自分の言葉で書く」ことが求められます。
- SOAP形式で記録を残す(簡潔に)
- 根拠と行動がセットになるよう意識
- 毎日の記録は「振り返り」の宝庫
“正しい表現”より“自分の理解”を大切に。記録は思考の確認ツールです。
詳しくは⇨coming soon

⑤ 会話の技術|患者さん・指導者との関係構築
実習のストレスの多くは「人間関係」によるものです。
でも、最初に意識するポイントを押さえておくだけで、グッと楽になります。
【患者さん編】
- 挨拶+名乗り+目的を伝える
- 「寒くないですか?」「ご飯食べられましたか?」など簡単な声かけから
- 傾聴姿勢を意識(目線・相づち・繰り返し)
【指導者編】
- メモと復唱が基本
- 分からないことはその場で「確認しておきます」と素直に
- 怒られるより、“態度が伝わらない”方が問題
大切なのは「うまく話すこと」より「まっすぐ向き合うこと」。誠実な姿勢は、必ず伝わります。
詳しくは⇨coming soon

最後に:実習を乗り切る“頼れる参考書”として使ってください
この記事は、困ったときに何度でも戻れる“実習のコンパス”です。
それでも「もっと具体例が欲しい」「自分のケースに合った対処が知りたい」という方は、この有料noteにて詳しく触れましたので、そちらも参考にしてみてください。
⇨『実習の教科書』(実習中編)~現役理学療法士がまとめた学校では教えてくれない実習対策~(外部リンク)

関連リンク
- coming soon