睡魔にどう勝つのか?アンケートを実施しました!
「昨日もレポートに追われてあんま寝れていない。。。」
「見学って、なんだかつまらないなぁ。。。」
「またこの人か、、、またこの治療か、、、てことは次はあれだな、、、」
そんなことを考えていると、ついつい眠くなってしまって、、、、
見学中に居眠りをし始めててしまう どうしても意識が朦朧としはじめてしまうことってありますよね!
この経験は私も含め、大半の学生さんが通っていく最大の悩みです。
ダメとわかってはいるのに、眠くなってしまう。
あの《睡魔》というのは、実習中の学生さんにとって、最強の敵であるといっても過言ではありません。
そんな最強の敵に対して、これまでの先輩方はどんな方法で対策・撃退・攻略してきたのでしょうか?
とっても気になったので、Twitterにてアンケートを実施してみました。
【眠い時どうしてましたか?】
実習中…
どうしても眠くなってしまう…
そんな経験は誰しもありますよね?
そこでアンケートです。
あなたが取った《 眠気対策 》を教えてください!
よろしくお願いします🔥
.。oO(ホントに、あの眠気はどうしたらよかったのだろうか…#拡散希望
— 長谷川さんの『理学療法実習お悩み相談』 (@PTsupervisor) September 19, 2019
私はこのように定期的にフォロワーさんへアンケートを実施しております。
また、ブログでは紹介していない実習に役立つひと工夫などもつぶやいておりますので、ご興味のある方はポチッとフォローしてあげてください!
よろしくお願いします!
眠気について
実習中に襲ってくる睡魔。
あれに勝つのはなかなか難しいですよね。
だからといって、いっぱい寝てしまうと課題ややることが終わらないため、睡眠時間を大量に確保することもできない。
また、ちゃんと6時間以上寝ているのに、なぜか眠くなってしまう。
そんなお悩みを抱えている学生さんも多く見受けられます。
それを解決するためには、対策に入る前に、その原因を追求する必要があります。
ということで、今回はまず、どうして眠くなってしまうのか調べてみました。
眠気の原因とは。
眠気の原因は様々です。
今でも、その研究が行われており、様々な可能性が挙げられています。
その中でも、学生さんが知っておくべき原因は、
①自律神経
②二酸化炭素
③眼精疲労
④興味・関心
の4つの原因です。
①自律神経
この業界の人間なら、どんなものかは言わずもがな、ですよね!
ざっと復習です。
自律神経は大きく分けて2種類あります。
(交感神経)と(副交感神経)ですね。
交感神経:活動時・緊張時に優位になる神経
副交感神経:休息時・リラックス時に優位になる神経
人はこれらの神経をバランスよく作用させることで、体・心の調子を整えています。
そしてこの二つの神経のうち、眠気に作用するのが(副交感神経)です。
一般的に副交感神経の作用は波状に変化しており、夜にピークを迎え、昼に底値を迎えます。
なので、副交感神経がしっかり作用していれば、昼間行う実習中に眠気は襲ってこないのです。
しかし、この自律神経というものは、そう簡単にきれいな波を形成するわけではありません。
身体にかかる心理的・環境的・感情的・物理的ストレスに大きく左右されるのです。
つまり、実習という過度にストレスがかかる環境下では、自律神経が乱れ、日中でも副交感神経優位になることが容易に考えられます。
②二酸化炭素
体内の二酸化炭素濃度が高くなると、人は眠気・頭痛・倦怠感を覚えます。
少し古い研究なのですが、米ローレンス・バークレー国立研究所とニューヨーク州立大学の研究チームが空気中の二酸化炭素濃度が2500ppmに達すると仕事中のパフォーマンスが著しく低下することを発見したのです。
二酸化炭素濃度が2500ppmってどんなもんじゃーい!
この数値だけではわかりませんよね 笑
具体例でいうと、
400 ppm :地球の平均値
1,000 ppm :建築物衛生法における室内の上限値
2,500 ppm :医療用酸素マスク内の値(4ℓ/minのデータ)
3,000 ppm :会議などで閉め切った部屋に大勢の人が集まった時
38,000 ppm :人間の呼気に含まれる値
とのことです。
こうみると、学生さんが付けているマスクって、二酸化炭素濃度が高いのでは?
と思ってしまいますね。
残念ながら研究結果を見つけられなかったので、不確かな情報になってしまいますが、、、
酸素マスクですら2500ppmなので、おそらくそれ以上の高濃度二酸化炭素を吸っているのではないかと推測されます。
(どなたかご存知でしたらご連絡ください!)
それに加え、リハビリ室ではたくさんの人が運動しているため、会議などよりも多くの二酸化炭素が排出されています。
つまり、実習生さんにとっては、体内の二酸化炭素濃度が高くなってしまう要素が環境的にたくさんあるのです。
このレベルになると、上に挙げた研究にも引っかかるので、頭の回転が遅くなり、眠気が襲ってくることも納得できそうです。
③眼精疲労
眼精疲労とは、ただの眼疲労とは異なり、目の乾燥や疲れ・痛みだけでなく、頭痛や肩こりなど全身にも症状がみられる状態のことをいいます。
そして厄介なことにこの眼精疲労はなかなか回復しません。
というのも眼精疲労にはたくさんの原因が重なり合っているからです。
眼精疲労の原因は大きく4つあると言われています。
・目そのものが病気
・目の酷使
・ストレス
・目以外の病気の症状
つまり、これらの中から原因を探り出し、一つ一つ解決していかなければ治ることがないのです。
学生さんは、普段以上にパソコンやスマホでの作業時間が増えたり、環境的にも身体的にもストレスを感じたりします。
そのため、眼精疲労になりうる原因因子をたくさん実習中に抱えることになり、結果的に眠気が襲ってくると考えられます。
④興味・関心
これも言わずもがなですよね。
そりゃあ興味・関心がなければ退屈し、思考が停止して、眠気が襲ってきます。
実習だけでなく、学校の授業もそうです。
どんな場面でも興味・関心がなければ、皆眠気を覚えるのです。
ただ、実習指導者からすると、「なんで理学療法士の勉強をしにきているのに、興味・関心がないのかが不思議」と思われています。
もちろん、全く興味がないわけではないと思います。
しかし、興味・関心は自分の持っている知識よりも高すぎるレベルに触れてしまうと、一気に減ってしまうのです。
学生さんはよく言います。
『なにしているのかわからない』
と。
もうこれって、興味・関心が薄れている証拠でもあるのです。
【知らない → 知りたい】
のレベルではなく、
【わからない → 諦める】
の域に達しているのです。
これでは実習に対して興味・関心を持てと言われても難しいですよね。
だから眠くなってしまう。
学生さんが頑張ってわかろうとする気持ちも大切です。
しかし、本来は指導者がそれを配慮できていないことにも問題があります。
なので、その域に達してしまったら、早めに指導者に相談し、指導してもらえるようにしましょう。
一般的な眠気対策
ここからはそれぞれの原因に対して一般的に行っている眠気対策を紹介していきます。
①交感神経を優位にする方法
・日光浴をする(睡眠ホルモンのメラトニンを抑制できる)
・しゃべる(咬筋が活動することで脳への刺激となる)
・背筋を伸ばす(脊柱起立筋が活動することで交感神経が優位になる)
・耳を引っ張る(ツボが刺激される)
・カフェインを摂る(中枢神経の覚醒作用がある)
②酸素を多く取り入れる
・深呼吸する
③目・身体を癒す
・寝る直前にパソコンやスマホをみない
・ストレッチ
・コンタクトではなくメガネをかける
④知識を付ける
・予習する
・復習する
・本を読む
・面白そうなことを探す
・おすすめされたことをやってみる
など。
実習生におすすめの眠気対策!
以上のことも踏まえて、私がおすすめする眠気対策をご紹介します。
①朝おきたら日光を浴びよう!
人にはサーアディアンリズムという体内時計が備わっています。
その時計は外環境で強制的に針を調整することができるのです。
その一つの技として、「日光浴」があります。
日光浴をすると身体は ” 朝だ ” と認識してくれるのです。
朝を認識した身体は、そこから脳を覚醒へと促してくれます。
②背筋を伸ばそう!
人の眠気は抗重力筋を収縮させることで、軽減されると言われています。
交感神経が優位になるということも関係していると考えられています。
なので、見学中の姿勢はなるべく抗重力筋を働かせるようにしてみましょう。
見た目的には、”いい姿勢”であると評価されるという副次的な効果もありますよ。
③ストレッチをしよう!
朝おきたらストレッチ。
実習地についたらストレッチ。
見学中も目を盗んでストレッチ。
昼休みのときもストレッチ。
帰ったらストレッチ。
”ながら”でも構いません。
どんなときでも、ストレッチです。
また、私は個人的に、自分の身体のメンテナンスには「ストレッチポール」が一番効果的だと考えています。
5分程度の短時間でも「気持ちよさ」と「違い」を実感できるからです。
家に帰ってから寝る前に少し乗るだけで、身体の変化がみられますよ。
とはいえ、初めての人は使い方が全くわからないと思います。
そんな方向けにストレッチポールの公式サイトでは基本的な使い方が載っているので、そちらを参考にしていただけると良いかと思います。
⇒ストレッチポールの効果的な使い方(http://stretchpole.com/howtouse/)
もしくは、公式が出版しているこの本なら、ストレッチポールでのエクササイズと姫トレが掲載されているので、ストレッチ方法だけではなく、体幹トレーニングも学べて患者様にも還元できますよ。
ちなみに、公式認定されているストレッチポールはこれだけ☟。
これ以外のものは、ストレッチポールにとって重要な、固さ・カバーの材質・長さ 等に難点を抱えています。
なので安ければ安いほど、逆に身体を壊してしまう可能性があります。
ただ、公式のストレッチポールは1万円弱とちょっとお高め。。。
だから、私は普段使い用としてシックスパッドのボディポールで代用しています。
これなら3000円ちょっとで購入できます。
ストレッチポールで3000円代はかなり安い!
ちょっと不安だったのですが、固さ・カバーの材質・長さは全く申し分なかったので、今ではとても重宝しています。
デザインがかっこいい~!
ぜひストレッチをする際のお供として、活用してみてください。
④理学療法士の【楽しさ】を知ろう!
私の中で、学生さんが一番眠気を感じている原因が、「理学療法士の楽しさを知らない」ことにあるのではないかと考えています。
私は臨床へでると、理学療法やリハビリテーションがめちゃくちゃ楽しく感じました。
というのも、実際に自分が患者様を担当し、その方の人生をも変えてしまうという経験(良くも悪くも)をすることで、自分の存在意義を感じることができたのです。
つまり、学生さんが眠気を抱いてしまうのは、見学が”他人事”になっているからであると考えられます。
稀に、「もし自分がセラピストだったら。。。」と考えることができている学生さんもいますが、そんな子は眠気など全く感じないと言っています。
むしろ、「眠気を感じている暇がない」とまで言ってくれました。
そういった学生さんに共通するのは、「理学療法やリハビリテーションに楽しさを見出すことができている」という点です。
ちなみに、ここでいう【楽しさ】は、単に面白いという意味だけではなく、やりがいや不安、目標、夢なども含めた【楽しさ】のことを指します。
臨床で働く人たちは、”何か”にこの楽しさを見出しています。
臨床家と同じように、学生さんがなにに【楽しさ】を見出すのかは、ひとそれぞれです。
手技なのか、コミュニケーションなのか、環境なのか、それともお金なのか。。。
【楽しさ】は、あなたの置かれる環境によっても、出会う人によっても大きく変わっていきます。
実習前の【楽しさ】
と
実習後の【楽しさ】
それに、
働いてからの【楽しさ】
そして、
働いているうちに変わっていく【楽しさ】
私もそれぞれの時期で全く異なる【楽しさ】を抱いています。
そして現在進行形で変わっていっています。
ただ、学生さんは「これ!」というのがない人が大半だと思います。
だから、まずは《あなたの指導者がなにに対して【楽しさ】を感じているのか探る》という【楽しさ】を抱いてみてはいかがでしょうか?
他にも、この『リハぶっく』から理学療法士やリハビリテーションについて知ることで、【楽しさ】を見出してみてもよいかと思います。
特に、
【テンプレートあり】理学療法実習におけるデイリーノートの書き方
これらの記事なんかは、その楽しさを見出すためのヒントになるかと思います。
気になったら、一読されてみてくださいね。
おわりに
以上ここまでが私のおすすめする眠気対策です。
いかがでしたか?
特に最後の対策は今後の理学療法士人生にも大きく影響してくることだと思いますので、ぜひそれだけでも行ってみてください。
あと、すみませんが、思った以上に長くなってしまったので、アンケートで回答いただいた他のセラピストが行った眠気対策は次回の記事にて掲載させていただきます。
学生さんは読んだその日から使えるものばかりですから、要チェックです。
臨床家の方は、ご自身の実習を思い出しながら、あまりの懐かしさに楽しく、そしてにやけながら読み進めることができます。
私はお先ににやけさせていただきました 笑
なので、記事の更新をお待ちください!
近日中にアップしますね!
では。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
引き続き『リハぶっく』をお楽しみください。