はじめての実習、不安なのは当たり前。
「準備、本当にこれでいいのかな…」
「何を聞かれるんだろう」
「怖い先生だったらどうしよう」

これは、実習前夜によく聞く不安の声です。
不安と緊張で心がざわついて眠れなかった——そんな学生さんはあなただけではありません。
でも大丈夫。
準備を“正しく”しておくだけで、実習当日、心にほんの少しの余裕が生まれます。
この記事の目的
この記事では、理学療法士の実習を控えた学生さん向けに、以下の3つを体系的にまとめました。
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【必須の持ち物】と+αアイテム
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【心構えとマナー】で印象アップ
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【よくある不安とその対処法】
「とりあえず、やれることは全部やった!」
そう胸を張って実習に臨めるよう、今のあなたに必要な情報だけを詰め込みました。
目次
実習前の基本チェックリスト
まずは、最低限の準備ができているか確認しましょう。
✅ 日程と時間の確認(集合場所/時間)
✅ 服装の準備(初日の服装、ケーシー、靴、名札など)
✅ 連絡手段の確認(緊急連絡先や担当者の名前)
✅ 施設のルール把握(持ち込み禁止物や昼食のことなど)
✅ 提出物の確認(学校側の指示、事前課題など)
実習前に施設へ連絡するときに、下記の持ち物とともに、確認しておきましょう。
必ず準備したい持ち物と+αアイテム
【基本セット】
- ケーシー、靴
- ペン類(3色ボールペン)
- メモ帳(ポケットサイズ)
- 名札
- 時計(スマホ不可の施設もある)
- 学校指定の提出物
- 感染対策
【+αのおすすめ】
- バインダー(観察記録や資料を挟む用)
- クリアファイル
- パソコン
- リップクリーム/ハンドクリーム(乾燥対策)
- 資料・参考書
詳しい持ち物リストはこちらで紹介しています。
⇨coming soon
実習に向けた“心の準備”とは?
緊張するのは当たり前。でもそれは「ちゃんと向き合っている証拠」
- 「完璧じゃないといけない」と思っていませんか?
- 実習は“学びの場”であって、パフォーマンスを求められる場ではありません。
- わからないことがあって当然、聞けることが大切です。
よく聞かれる言葉:「学生らしく頑張れ」
これは「知識が完璧であれ」という意味ではなく、
「誠実に、素直に、患者さんと向き合う姿勢を大切にしてほしい」
という意味。
関係性がぐっと築きやすくなるポイントとして、
- 挨拶は自分から。笑顔を忘れずに
- わからないことはメモ+質問
といったことに取り組むと、「感じがいい」「礼儀正しい」と思ってもらえることでしょう。
よくある不安とその解決法
学生さんの多くから相談を受けた不安をシェアします。
不安 | 対処のヒント |
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指導者が怖かったら… | メモを取りながら、誠実に受け止める姿勢を見せるだけで印象は大きく変わります。最初は“好かれる”より“誠実にやる”ことが大事。 |
質問に答えられなかったら… | 「分からなかったので調べて明日報告します」でOK。素直な態度が評価されます。 |
患者さんとうまく話せるか不安 | 無理に会話を広げようとせず、「お名前を伺ってもいいですか?」「寒くないですか?」など、丁寧な一言から始めましょう。 |
その他、相談を受けた内容はX(旧Twitter)にてシェアしていますので、そちらも覗いてみてください。
実習前にやっておくと安心な勉強
- SOAPの構造を理解しておく
- 代表的な評価スケール(MMT、TUG、FIMなど)を軽く復習
- バイタルサインの基準値だけは丸暗記
- 基本動作と代償動作
完璧にやらなくて大丈夫。
でも、「全く知らない」状態より、「あ、これちょっと見たことある」という状態の方が心が落ち着きます。
まとめ:準備は「完璧」でなく「丁寧」に
実習の準備って、完璧にしようとするとキリがありません。
でも、“今できることを一つひとつ積み重ねること”こそ、実習のスタートラインに立つ力になります。
- 荷物・書類は早めに準備しておく
- メンタル面では「聴く力」を磨いておく
- わからないことを怖がらず、まずは「目の前の人を大切にすること」
それが、最初の一歩としては十分すぎるほど大事なんです。
