こんな未来を想像してみよう!
CEとのコミュニケーションが円滑にできました!

「この指導者の言ってること合ってる?」
「前のCEと言ってることが違うな、、、」
「学校で習ったことと違うぞ??」
CEからのフィードバック中、こんなことを思った方もいらっしゃいますよね。
そんなとき、あなたはどう対処しますか?
黙る?
スルーする?
聞きなおす?
指摘する?
反論する?

私のようなヘマをしてしまうと、印象が悪くなり、関係性構築もできないため、成績に直結することが容易に考えられます。
そこで、今回の記事では関係性がより良くなる『Yes,and』という上手な反論の仕方をお伝えしていきます。

こんな方におすすめ!
- CEと良好な関係性を築く方法を知りたい!
- 上手な反論の仕方を知りたい!
- 『Yes,and』とは何か知りたい!
もくじ
『Yes,and』とは?
『Yes,and』とは、反論する際に角が立たなくなるテクニックの一つとしてよく用いられる話法です。
例えば、
「そうですね!そしたら○○もできますね!」
「私もそう思ったのです!そして、今回のケースでは○○も該当するかと思います!」
などのように、まず相手を肯定し、受け入れた上で、自分の意見も上乗せしていくことが重要です。

よく対比される『Yes,but』について
これだけだとちょっとわかりにくいと思いますので、『Yes,and』を理解するためにまず、よくこれと対比される『Yes,but』の存在を知っておきましょう。
『Yes,but』とは?
『Yes,but』とは、『Yes,and』同様に反論する際に用いられる話法なのですが、こちらはやや否定的に捉えられてしまう傾向にあります。
というのも、例えば
「そうですね。でもそれなら、○○ではないですか?」
「私もそう思います。けど、○○の方がいい気がします。」
などのような返答だと、肯定されているんだか、否定されているんだかわからないですよね。
むしろ、”否定的に思われている”と捉えられてもおかしくないかと思います。
『Yes,but』はマウントを取っている印象になる
さらに、これをする関係性がCE-実習生などのような優劣のある関係だと、余計、否定的に捉えられてしまう傾向があります。
『Yes,but』はなんとなく、マウントを取っているような印象を受けるからです。
例えば
【CE → 実習生】だと、実習生からしたら”意見を抑えつけられた”と感じます。
【実習生 → CE】だと、CEからしたら”反抗してきた”と感じます。
このように、接続詞一つの差で、ここまで受ける印象が異なってくるのです。

実習での実体験から『Yes,and』を理解する
『Yes,and』の理解をさらに深めるために、私が実際に実習中にやってしまった失敗談を例に挙げていきます。
私が実習生だった当時、バイザーとのやり取りで
バイザー「この方はトレンデレンブルグ跛行がみられていますよね。」
私「そうですね。でも、脚長差もあるような気がしますし、墜下性跛行の可能性も考えていました。」
バイザー「え?どこみてんの?」
私「、、、」
といったようなことがありました。

正直、よくわからなくて、可能性を考えていた矢先に意見を求められ、焦った私が必死に絞り出すことができた言葉だったのですが、、、
これは典型的な『Yes,but』の返答をしてしまった例ですよね。
もちろん、文字では伝わらない感情を考慮してもらえるとわかるのですが、私はそんな意図は決してなく、思ったことをそのまま口に出したまでだったのです。
しかし、バイザーにとっては同意しているようで、否定していると捉えることもできます。
どう反論すれば角が立たなかったのか?
では、どうすれば角が立たずに意見をいうことができたのでしょうか?
上の例を『Yes,and』で返答してみたとしましょう。
バイザー「この方はトレンデレンブルグ跛行がみられていますよね。」
私「そうですね。そして、脚長差もあるような気がするのですが、墜下性跛行の可能性はありますか?」
バイザー「その仮説が正しいのか確認するために、脚長差測ってみましょうか。」
私「はい!」
極端かもしれませんが、、、
前の返答よりもこっちでは私の意見が否定的でなくなった感じがしませんか?
これなら角が立たずに意見が言えていると言えますよね。
そして、ずいぶん受け取る印象も変わって、これならバイザーも次の行動を促してくれる気がします。
つまり、『Yes,but』よりも『Yes,and』では話が広がって、次に進んでいく未来が描きやすくなるのです。
まとめ
一般的に自分より能力が劣っているであろう人から『Yes,but』で返答を受けると、「知識がないのにも関わらず、、、」という感情を抱きやすくなります。
なので、指導者-実習生の間柄のような関係性の場合、一般的には指導者の方が知識も経験もあるため『Yes,and』のような反応をすることをおすすめします。
とはいえ、実習中ってCEから意見を求められると”何か言わなくちゃ”という心理が前に出すぎてしまって、冷静にコメントすることができないことも多いと思います。
そして、そんなときって相手の気持ちを考えるとかいう余裕がないですよね。
増して、接続詞のことなんかは全く意識できないかと思います。
なので、実習中に角が立たないよう意見を言えるように、日々の生活の中でも『Yes,and』を意識して練習してみてください。
そうすることで、実習中もそのクセが発揮されて、良好な関係性を築くことができるでしょう。
少しの差で大きな効果があるこの話法。
ぜひ日々の中で培っていき、実習を楽しめるように準備しておきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
引き続き『リハぶっく』をお楽しみください。