国家試験が終わったー!!!
やったー!!!
解放されたー!!!
そんな声がたくさん聞こえてくるこの時期。
なんだかこちらまで嬉しく、楽しく思えてきます。
国家試験という人生のターニングポイントを迎え、いろいろと思うこともあると思います。
何はともあれ、お疲れ様でした。
そして、おめでとうございます!
長い勉強で心も体も疲れたことでしょう。
さて、そんな国試を良い結果で終えた方々は残り1ヶ月程で新社会人として臨床へ繰り出すことになります。
楽しい気分のところ申し訳ありませんが、真面目な話、臨床へ出てからも勉強の日々は続きますよ、、、
臨床家、医療従事者を目指していた時点で覚悟は出来ていたと思いますが、多くの人は、臨床へ出てからの方が勉強をしています。
それが目の前にいる患者様のためになるし、自分のためにもなることを知ってしまうからです。
知識量=臨床力
ではありませんが、知識量のない方は臨床力があるはずがありません。
これからあなたが繰り出す”医療”という世界はそういう世界です。
なので、この時期から少しずつ新社会人としての準備を始めておくことも重要な心得かと思います。
とはいえ、「準備って、なにをしてよいのかわからない」方も多いのではないでしょうか。
ということで、今回は医療系の学生さんが新社会人として臨床へ出る前にしておきたいことをまとめました。
どれをやっても、社会人になってからも使える経験です。
興味が湧いたものを一つでもいいので実践してみてくださいね。

順不同です。
社会人になる前にしておきたいこと①『夢を描く』

あなたの夢を再確認しましょう。
なぜ、あなたはこの世界に入ってきたのですか?
もう一度、夢を、原点を振り返りましょう。
できれば、その夢を紙に書いて、よく目にするところに張り出してみてください。
手帳でも、スマホのロック画面でも、机の上でも、ベッドの天井でも、どこでも構いません。
いつでもその夢を意識して日々を過ごせるように、わざと目につくようにしておきましょう。
実習でいい意味でも、悪い意味でも、あなたが養成校に入学する前に思い描いていた職業像とは違った面もあったことでしょう。
そう言った経験もふまえて、これからあなたはどんな医療従事者になりますか?
思い描いていた夢を微調整して、新たに、より具体的になった夢を描いていきましょう。
そして、
その夢に向かって、今、なにができるのか。
今からできることはあるのか。
考えてみましょう。
準備というものは、早いに越したことはありませんからね。
社会人になる前にしておきたいこと②『友達と遊ぶ』
鉄板ですね。
今のように、友人と過ごす時間も少なくなってきます。
だからこそ、今を楽しみましょう。
サークルや部活に顔を出したり、飲み歩いたり、ゲームしたり、、、
それが社会に出てから、どういう意味を成すのかという野暮なことは考えなくてよいです。
とにかく友人関係は大事にしましょう。
社会にでてから、よりその大事さが身に染みるときがくるはずですから。

社会人になる前にしておきたいこと③『恋愛をする』
すでにしている人も、まだこれからの人も恋愛をしてみましょう。

「人を好きになる」「人を愛す」という経験は、必ずこれからの人生において重要になってくる経験です。
その経験があるからこそ、臨床での本領が発揮されるとも思っています。
こう書くと変かもしれませんが、恋愛は人の心の酸いも甘いも経験することになります。
また、”心の痛み”を知るためには恋愛が最もよい経験でしょう。
相手の価値観を受け入れ、自分の価値観を変化させていく。
これがどれだけ自分の成長に繋がっていたのか、患者様と対峙したときに実感することができますよ。
社会人になる前にしておきたいこと④『TwitterなどのSNSを運営する』
これもおすすめです。
現時点で本名で活動することはおすすめしませんが、SNSはチャンスの宝庫です。
”情報を集めるためのもの”で終わらせていてはもったいないです。
そのアカウントを通して、新たな自分を発掘していきましょう。
なんといっても、臨床で普通に過ごしていたら出会わないであろう”すごい臨床家”とも気軽にコンタクトを取れるところが魅力的ですよね。
特にこれを読む方の多くは”新社会人”というほかの人にはない強みを生かして、各業界の著名人ともコンタクトを取りやすい環境にあります。
ぜひ、そんな方々とのやり取りを通して、”縦の繋がり”と”横の繋がり”を強くしてみたり、社会人としてのマナーを学んでみたりしてみましょう。

そのためにはこれまでのように色々な情報を集めて自己研鑽するだけではダメです。
受け取るだけでは身につかない知識や技術があります。
自ら発信して、そのフィードバックを得るようにしましょう。
これをいわゆるアクティブラーニング(積極的学習)と呼ぶのですが、これのためにもってこいなのがSNSです。
もし、それでも、、、
と躊躇するようでしたら、ぜひ私を踏み台に駆け上がってみてください。
著名人とは違い、有益なことはあまりですが、社会人を相手にする練習としてなら、いくらでもご活用くださいね 笑
☟こちらからもコンタクト可能です。
社会人になる前にしておきたいこと⑤『図書館で読書する』
図書館は先人の知恵の宝庫です。
先人から学べることがたくさんあります。
情報が古いなんてことはありません。
図書館でも新着ものであれば、その月に発売されたものですら借り入れることができます。
手元には残りませんが、一度読んでみて、良いなと思うものを探せばよいという”試し読み”感覚で利用するのも良いでしょう。
また、学校の図書館だけでなく、市営の図書館にも行きましょう。
医療のことを学ぶためにだけに行くのではもったいないです。
まずは自分の興味のある分野の本を手にとってみましょう。
いつか、その本が臨床に、これからの人生に影響をもたらします。
関係ないと思っていたことが、ひょんなことからつながってきたりするものです。
漫画でも、小説でも、医療、お金、法律、心理、宗教、自己啓発、ビジネス、、、
なんでも構いません。
図書館には様々なジャンルの本が整頓されています。
表紙だけでも見に行って、目を惹かれたやつから読み始めてみてくださいね。

☟お問い合わせはこちらからも可能です。
社会人になる前にしておきたいこと⑥『映画を観る』
2020年1月に私も実践してみました。
1ヶ月間、映画三昧の日々。
【映画鑑賞期間】
医療従事者として
リハビリテーション職として
人として
日本人として
男として
父としてこの映画は見たほうがいい!!
みたいなおすすめの映画ありますか??#ゆる募
— 🧭PT長谷川🧭クリニカルエデュケーター (@PTsupervisor) January 10, 2020
今年みた映画
『告白』
『最強のふたり』
『探偵はBARにいる3』
『カメラを止めるな』
『シン・ゴジラ』
『悪の教典』
『ラ・ラ・ランド』
『信長協奏曲』
『寄生獣』— 🧭PT長谷川🧭クリニカルエデュケーター (@PTsupervisor) January 10, 2020
『トーキョーグール』
『シン・ジョーズ』
『マイケルムーアの世界侵略のススメ』
『パッチ・アダムス』
『イエスマン』
『僕の妻と結婚してください』
『僕たちは世界を変えることができない』
『博士と彼女のセオリー』
『グッド・ウィル・ハンティング』
『最高の人生の見つけ方』— 🧭PT長谷川🧭クリニカルエデュケーター (@PTsupervisor) January 20, 2020
『ゴジラ』
『GODZILLA』
『ショーシャンクの空に』
『フォレスト・ガンプ』
『渇き』
『少女』
『秒速5センチメートル』
『最強の2人』
『THIS IS IT』
『ターミナル』
『許されざる者』
『ゴッドファーザー』
『聴こえてる、ふりをしただけ』
『インセプション』— 🧭PT長谷川🧭クリニカルエデュケーター (@PTsupervisor) January 27, 2020
楽しかったですよ。
医療従事者として、いろいろ考えさせられる作品から、ほっこりするものまで。
様々な価値観に触れることで、自分の考えのちっぽけさに気づくことができました。
フィクションものでも、その作者の価値観がふんだんに詰め込まれていますから、とても勉強になりました。
世界って、人って、広いなと。
娯楽としても、教科書としても、映画はいいですね。
期間限定で無料のお試しができるサイトがあります。
実際に映画館に行かずとも、過去の作品から最新のものまで視聴できるので、いまのこの時期にはもってこいかもしれませんね。
私が利用したのはU-NEXTです。
ちょうど1ヶ月間の無料期間を利用して、観まくりました 笑
ぜひお試しを!
ほかにも、Amazonのプライム会員でも見放題ですね!
こちらは学生のうちに申し込めば、無料期間が6ヶ月ありますので、なおお得に視聴できますね!
社会人になる前にしておきたいこと⑦『実習を振り返る』
真面目な時間も過ごしたい!という方は実習の振り返りをすると良いでしょう。
なにか新しいことを学ぶよりも、実習でうやむやにしてしまったことや、理解し難かったこと、後でやろうと放置したもの…
何かしらの"忘れ物"があるはずです。
それを振り返って勉強してみてください。
実習という期間では回収しきれなかった課題や反省を臨床でも繰り返さぬようにしましょう。
実習という基本的なことを経験する場で見つかった課題は、臨床でも必ず経験することになります。
あの時と同じ状態にならないように、実習の二の舞にならないように、明確な課題に取り組んでみてください。
おそらく、国試を終えた今なら、実習当初よりも理解できます。
あの時にはわからなかったことも、国試の勉強をしたがゆえに繋がり、理解できてくることもたくさんあるでしょう。
実習で逃げたことは、必ず臨床でも追われ続けますよ。
しかも、『責任』という重圧を伴って。
今なら逃げずに戦えます。
戦いましょう。
それを味方につけてしまえば、臨床ではあなたの武器となりますから。
社会人になる前にしておきたいこと⑧『ワード・エクセル・パワポの基礎を学ぶ』
臨床に出てから驚くものの一つが、書類業務の多さです。
日々のカルテだけでなく、計画書、日報、月報、社内・社外メール、、、
実習生にはあまりその姿を見せることも少ないのですが、臨床では思っている以上に様々な書類業務が待っています。
それ以外でも、研究や学会発表、または院内勉強会の資料などの作成も行う機会があります。
そのため、パソコンに向かう時間も意外と多く、不慣れな方にとってはなかなかしんどい作業になります。
しかし、今のうちに少しでもワード・エクセル・パワポの基礎知識を学んでみてください。
業務短縮につながります。
また、私の話になってしまいますが、新人時代にこれらを用いて、先輩方の業務時間の短縮を計り、上司から大変喜ばれた過去があります。
正直、この時やった作業は高校の時に習ったものを応用したくらいで、特別なにか学んでいたわけではありません。
しかし、理学療法士の世界では、まだまだパソコンに疎い世代の方々がたくさんいます。
つまり、パソコンの知識が少しあるだけでも、そこにあなたの存在価値を上げてくれる可能性があるのです。
色々なところをいじって、「こんな機能があるんだ」という経験をしておくと役立つことが出てくるでしょう。
社会人になる前にしておきたいこと⑨『旅行する』

旅行はいいですよ。
医療従事者となれば、まとまった休みはそうそう取れないでしょう。
だからこそ、時間のある時にこそできる旅行をしましょう。
旅行はネットや口コミでははっきり感じることのできない匂いや湿度、熱気など、その場の空気感を味わうことができます。
そして、そこで出会う人の温もりに触れることもできます。
運命的な出会いもあるでしょう。
こういった経験は、例えば患者様との会話の中で旅行の話になったり、出身地の話になったときなどに、とても有効なものです。
行ったからこそ分かり合えることがありますからね。
また、なにより旅行を通じて自分の成長を感じることもできます。
スマホばかりでなんの風情もない日常と比べてみてください。
景色を楽しむ自分や、会話を楽しむ自分、美味しいものに感動する自分。。。
様々な自分と出会えるのも旅行の魅力です。
行った当初は実感に欠けることもあるかと思いますが、歳を取るにつれて、物事を捉える価値観が大きく変わっていたことに気づくでしょう。
【追加!】社会人になる前にしておきたいこと『人を観察する』『実習の振り返り』『夢を描く』
理学療法士のphantomさんから貴重なご意見をいただけましたので、追加させていただきます!
個人的には、とにかく人を観察してみる。
これは入れてもらいたいなーって思いました。なんで?が生まれる習慣が身に付くかどうか、これが臨床力の1歩目になってると思いますので、そのきっかけくらいのものかもしれませんけどね。— phantom (@ac_phantom) February 26, 2020
ありがとうございます😆😆
学生ならではの視点、今では私たちにみえなくなってしまったもの…たくさんある気がするので実習の振り返りや、夢を描いていくことと合わせて新鮮な気持ちを忘れないでいてもらいたいですね😊
— phantom (@ac_phantom) February 26, 2020
とても大切なことだったので、掲載許可を依頼したところ、快諾をいただけたのでご紹介しました!
無駄な説明はいりませんね。
phantomさんのお言葉通りです。
学生さんのうちにしかできないことですから、ぜひお試し下さい!
最後に
いかがでしたでしょうか。
ピンとくるものが1つでもありましたか?
もしなかったとしたら、、、
せめて、①の夢を描くだけでも実践していただけたらと思います。
目標を立てて、今どうすべきなのか。
この考えは臨床でも治療の軸となりますので、練習のつもりで取り組んでみてくださいね。
まだまだほかにもたくさんやっておいて損はないことがあると思います。
見つけ次第追加していきたいと思います。
また、こんなのどうかな?というものがあれば、ご連絡いただきますようお願いいたします。
新社会人まで残りわずか。
楽しい臨床生活を送るためにも、楽しい時間を過ごしてきてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
引き続き『リハぶっく』をお楽しみください。