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よくある質問

歩行介助はどこにいればいいのか。~”介助”が持つ2つの顔を考慮して~

更新日:

どうも、長谷川元気です。

 

 

バイザーとして指導しているときに、実習生さんや新人さんに質問すると回答にこまってしまうことが多いのが、

 

「歩行の介助をしているとき、なぜ、そこの立ち位置にいるのですか?」

 

という問いです。

普段、我々リハビリを提供している人は、安全にかつ最小限である介助をすることが求められます。

すなわち、能力を最大限に引き出すためには、ある程度のリスクを背負いながら介助をしなければなりません。

しかし、寝返りや起き上がり、立ち上がり、移乗の際にはそういったことも含めて介助をすることのできる方も多いのですが、”歩行”となると意識が途端に薄れてしまう方が多いのです。

 

それは、リハビリにおいて”歩行”がある種のゴールであり、そこまで獲得できれば安心といった感情があるのではないかと、私は考えています。

要は気が緩んでいる証拠、怠慢です。

 

 

そこで、今回は歩行介助はどこにいれば良いかについてまとめます。

どちらかというと、リハビリの方に向けた内容となっていますが、最初の方は看護師さんにも関連してくるリスク回避についても触れています。

 

先ほども少し触れましたが、

歩行介助だけに限らず、どんな日常生活動作の介助においても言えることですが、介助には二つの顔があります。

 

・リスクを回避するための介助

・"出来ない"を"出来る"にするための介助

どちらかというと、看護師さんや在宅での介護者の介助は、リスク回避を指していることが多いと思います。

この時の介助は生活する上で、安全第一であるために必要なポイントのひとつ となります。

 

 

リハビリにおいては安全第一で行うことも大切です。

しかし、介助の対象となるのは、筋力が弱い、バイタルの変動が著名である、痛いなど様々な要因で動作能力が低下している方です。

リハビリはそういった方の動作獲得に向け、トレーニングをしていますよね。

つまり、その際にある程度のリスクを伴うことはあたりまえなのです。

そのため、リハビリの人はしっかりした医学的根拠のもと、リスクを管理しながら、運動負荷をかけつつ適切な介助を行う必要があります。

 

・リスクを回避するための介助  ⇒  看護師さん、ヘルパーさん、介護士さん、放射線技師さんなど

・"出来ない"を"出来る"にするための介助  ⇒  理学療法士、作業療法士、言語聴覚士

 

 

 

では、歩行介助をする際に、どこへついていれば良いのでしょうか。

 

 

まず、リスク回避を目的とした歩行介助では、患者様の隣に位置どり、片方の脇や腰に手を添えながら一緒に歩きます。

その時に大切なのが、患者様のリズムに合わせて歩くことです。

あくまで介助者は不安定さを軽減させる役割に徹します。

そのため、ふらつきの強い側や膝折れしてしまう側、痛みの強い側に陣取り、転んだりしないよう支えると良いでしょう。

 

特例として、パーキンソン病の方はご自身でリズムを作ることが苦手なため、1.2..1.2..と声をかけながら介助しましょう。

そのように声をかけるだけで、安定感が増します。

 

 

 

次に、"出来ない"を"出来る"にすることを目的に行う場合、必要最低限の介助しかしません。

そのため、患者様一人一人に、そして、病態の回復具合に合わせた介助が求められます。

リハビリの人は、"出来ない"理由を評価・考察し、治療を施していく必要があります。

その中で、どうしても介助が必要になる部分だけを介助します。

 

そのため、介助する位置どりはその時々で変わってきます。

あえてリスクをとった位置で介助してみて評価したり、体調が良くなさそうであればリスク管理を重視したり、などケースバイケースです。

しかし、その位置取りしだいで、患者様の歩ける、歩けないが変わってきます。

慣れないうちはリスク管理に重点を置いて、先輩スタッフの姿をみて、色々な位置どりを学んでいければよいと思います。

 

 

色んな勉強会に参加していくなかで、リハビリでは「介助する」ではなく、「誘導している」といった観点も必要になると言っている方もいます。

簡単に”介助”といっても、実はその内容はとても深く、難しいものであるため、一度は学んでおいても損はないと考えています。

 

 

最後に少し話がそれますが、、、

対象者にとって介助をしてもらう、ということは心理的にも身体的にも安心がとても増します。

その一方、安心感があり過ぎて介助がないと歩けないといった状況になることがあります。

「あなたがいるから、歩けるのよ。」

よく聞く対象者さんの”声”です。

対象者の視界に入る位置にいるのか、横目で確認できる位置にいるのか、後ろを付いていくような位置にいるのか、はたまた、対象者との距離感はどうか、、、

立ち位置によって対象者に与える安心感は大きく異なります。

そういったことも考えながら歩行介助を行なってみましょう。

 

過介助は依存性を、産みやすいため、気をつけてください。

 

 

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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