こんな未来を想像してみよう!
自分の未来のために実習では”実習生になる”ことを目指してみよっかな!

「実習落ちたくないな、、、」
「怖いCEだったらどうしよう、、、」
「どうやったらうまく実習通れるかな?」
こんなことを常に思いながら通っていた実習時代。
この時期は”実習”という言葉や怖いバイザーにかき乱されて、本来の【近い将来出会うであろう患者様】の存在が、頭の片隅中のさらに片隅へ追いやられてしまいました。
そのためか、見事、実習で落ちかけるという事態に陥る結果に。。。
当時は”はずれ”のバイザーに出会ったからそんな結果に、、、
なんて思っていましたが、今となっては私にも問題があったなとも思うのです。
実習に落ちかけた私。
— はせがわ🧭学生と臨床家をつなぐ人 (@PTsupervisor) July 29, 2020
その原因は……
『"実習生"になれなかったから』
だろうなーと思います。
そこで、今回の記事では私が実習に落ちかけた理由として挙げた「実習生になりきれなかった」について掘り下げていきます。

こんな方におすすめ!
- 実習を円滑に進めたい!
- ”実習生になる”の真意を知りたい!
- ”実習生になる”ための方法を知りたい!
もくじ
「実習生になりきれなかった」の真意とは?
後輩のフリみて我がフリ治す
昨日こんなことがありました。
今日後輩指導していて思ったことです。
— はせがわ🧭学生と臨床家をつなぐ人 (@PTsupervisor) July 29, 2020
足りない視点を伝えているのにも関わらず、
「でも、、、」
とか
「それに関しては、、、」
とか
それが第一声で聞かれるってのは、よろしくないですよね。
反発したくなる気持ちも分かりますが、一旦受け入れる姿勢を見せても良いかと思いました😅 https://t.co/4JE45ockJ0
あると思うんですよね。
— はせがわ🧭学生と臨床家をつなぐ人 (@PTsupervisor) July 29, 2020
【学ぶ態度】
ってものが。
私はそれを履き違えていたんだろうなーと。 https://t.co/TuHnOV3jV6
まさに、実習生時代の私もこうだったのかなと思った事例でした。
当時、ちゃんと指導者の意見を受け止めていたかな?
と思い返してみると、そうでなかったことも多かった記憶もあります。
教えてくれた人の意見を「受け入れられない」と思うことは自由ですが、それを態度に出しちゃいけなかったなと反省しました。
自分より広い視野を持った先人に、教わっているのですから、それが”当たり前”ですね。

”実習生の当たり前”ができなかった
教える-教わるの関係では、こうした”当たり前”ができていなければ、関係性にはヒビが入ります。
特にそれが学生-CEという短期間の関係性であれば、余計に修復することが難しいのです。

つまり、関係性がこじれたままその期間を過ごすことになるため、たくさんの誤解が生まれ、必然的に評価が下がるという結果に陥るのです。

私にはそのバイザーが求めていた”実習生としての当たり前”ができませんでした。
だからこそ、「実習生になりきれなかった」と言ったのです。
CEの思考は『論理的誤差』がある。
こうしたバイザーが想像・想定している”実習生としての当たり前”は、心理学の専門用語の『論理的誤差』と同義となっています。
論理的誤差は人を評価するに当たって、取り除かなければならない思考の一つと言われています。
論理誤的誤差とは?
論理的誤差とは、評価する人が複数の評価項目の間に密接な関係性があるとその人なりの論理(推論)を作り、同一/類似の評価してしまうことです。
例えば、
「学生さんなんだからこれはできているだろう」
「実習生さんなんだから学ぶ姿勢を示すだろう」
「私とうまくな話すことができないんだから、患者様とも話せないだろう」
などが論理的誤差に当たります。
論理的誤差をしているCEへの対策
これらの推論は多くの指導者が行っており、偏見ともいえるまでの考えに至っている場合があります。
この偏見によって”甘口の評価”をつけてくれるCEなら学生さんにとってはラッキーですが、”辛口の評価”を付ける方もたくさんいます。
そこで有効なのが、逆にこの推論をうまく利用することです。
つまり、”実習生になる”ことです。
そのCEの”当たり前”を把握していき、”実習生になる”ことが一番の対策なのです。
”実習生”になる方法
では、以下に実習生になる方法を提示していきます。
実習の目的と手段を再確認する
本来、実習は【近い将来出会うであろう患者様のために自分の能力を上げる】ことを目的に行くものですよね。
そのための手段として【指導者から教わるために”実習生”になる】という方法があります。
※もちろん、これだけではありません
この【目的と手段】の関係は必ず覚えておくようにしましょう。
特に私のように
本来手段であるはずの
【指導者から教わるために”実習生”になる】が目的となって
【課題を提出する】という手段に力を入れてしまう
というのは、おかしな話となってしまいます。
これがおかしくなってしまうと、努力して欲しいところと、努力しているところに差が出てきます。
つまり、CEの求める”実習生”からは遠ざかる可能性が高くなるのです。
そのため常に、最終的な目的を意識しておきましょう。
あなたにとって実習に行く目的は?
それを達成するための手段は?
実習に行く前にまず、書き留めておくと良いかもしれませんね。

実習の事前準備をする
実習で使いそうな知識・技術の再確認だけでなく、実習の流れを把握しておいたり、目標を決めたり、、、
など、実習に行くにあたってできるだけの準備をしておきましょう。
知識面で良い評価をもらえれば、技術やコミュニケーションなども良いだろうという論理的誤認から評価が上がる可能性も考えられます。
技術やコミュニケーション能力に自信がない学生さんは、せめて知識面でカバーできるように対策しておくと良いかと思います。
なんだかんだで、「学校でこれくらいはやったんだからできるでしょう」という偏見は未だに強くありますから。。。

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コミュニケーション能力を磨く
指導者-実習生との間には【教える-教わる】の関係性があります。
ただ、この関係は学校のように受身でいられるものではなく、積極性が求められることになります。
つまり”教わりに行く”のではなく、”学びに行く”ことが求められています。
そのためには指導者から教えてもらう態度・姿勢を身につけておくことが必要なのです。
そのためのコミュニケーション能力を磨いておきましょう。
『リハぶっく』内にはそれに関する記事がたくさんありますので、ぜひご活用ください。
例えばこれ☟
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学生が求められる”実習生らしさ”を高評価にする『3つの習慣』とは?
まずはじめに、学生さんに覚えていて欲しいことがあります。 それは、『実習地の臨床家みんなから、結構細かいところまであなたの言動は見られている』ということです。 臨床家の心理としては、 ...
コミュニケーションをたくさん取る
論理的誤差を解く際にはやはり”自分”を知ってもらうことも重要な事の一つです。
つまり、いかにCEに自分のいいところも悪いところも理解してもらえるだけのコミュニケーションを取ったかが、重要になってくるのです。
これは以下の記事でも触れたように、実習の要ともなりかねないものですから、積極的に行っていただきたいことの一つでもあります。
臨床実習でつまずく『1番の原因』と『その対策』
その他
ほかにも、チェックシートを指導者と一緒に見直し、各評価でどんな出来事があったために、この評価となっているのかをフィードバックを受ける。
指導者にとっての”実習生”がどういうものなのかを聞いてみる。
学校の先生や実習地のトップに間に入ってもらう。
などの対策ができます。
また、以前にその実習地で実習を行った先輩や、同じような時期に実習に来ている学生さん同士で、そのCEに関する情報を集めてみるのも有効な手です。

まとめ
人によっては”実習生になる”ということに嫌悪感を抱く方もいらっしゃるかと思います。
実際に実習生になれなくても受かっている私がいたのですから、これが正解だというわけではありません。
ただ、吸収できる事、学べる範囲が少なくなる可能性が高くなるということだけは覚えておきましょう。
CEだって人間ですから、教えたくなる人にはたくさん情報を渡しますが、そうでない人には最低限となることもあるでしょう。
これはどんな社会でも共通のことかと思います。
「学ぶ意思がないなら、学ばなくて良い」
そう思われたら、そこまでですからね。
学生さんが考えているほど、社会は甘くないのです。
実習は学生さんにとって、”積極的に学ぶ”ということを初めて経験する場であることも少なくありません。
社会経験の一つとしても重要なものです。
ぜひ、実習という機会で『誰のために勉強しているのか』についても考えてみると良いかと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
引き続き『リハぶっく』をお楽しみください。