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当ブログは理学療法士である長谷川元気が監修しています。

 

『実習』のことや、『お金』のこと。

学生さんにとっても "不安" を抱えやすいこれらのことについて、情報を共有していきます。

 

少し先を生きている私が、勉強したこと、経験したこと、そして実践していることなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

Web上の 《 おすすめ本 》 として、 "あなた" のお役に立ちますように。

長谷川元気

 

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デイリーノート

【勘違い注意】"理学療法士はマッサージする人”という固定概念をなくそう。

更新日:

以前こんなツイートをしました。

 

はじめに

今回は学生さんが実習で陥りがちな『理学療法士はマッサージをする人』という固定観念を、固定化する前に食い止めることを目的とした記事となっています。

 

 

覚えておいてください。

実習で見てきたことが理学療法の全てではありません。

 

 

指導者がいま行う理学療法は、そうなるまでに日々勉強し、研鑽を積む中で育んできたものです。

つまり、莫大な数の理学療法の中から、目の前にいる対象者に合った理学療法を選抜したものにすぎないのです。

ということは、あなたが実習へ行った時はその理学療法をしているけれど、5年後、10年後に会った時に全く同じ理学療法をしている可能性はゼロとなります。

 

 

なので、学生さんはたくさんの理学療法に出会えるように実習に力を入れてみてください。

もちろん、実習で見たもの以外にもたくさんの『理学療法』が世の中には溢れています。

臨床へ出てきても、たくさん学び続けて、たくさんの理学療法を知りましょう。

そうすれば、目の前に現れる対象者の方にとって、よりベターな理学療法を提供することができるでしょう。

 

 

ということで!!!

実習でよくみかけるであろう、【理学療法士がマッサージをしている】ということから、

『理学療法士はマッサージする人』という固定観念を持ってしまうことに警鐘を鳴らしたいと思います。

学生の時に見た理学療法が”正解”だとは決して思わないようにしましょう。

理学療法はこうあるべきだ という固定観念が強すぎるとめまぐるしく変わる今の時代から遅れをとる要因にもなりますよ。

 

 

 

なぜ理学療法士はマッサージをするのだろうか?

理学療法士はマッサージする人でないことを証明する前に、なんで理学療法士がマッサージをするようになったのかを紐解いていきましょう。

 

なぜ理学療法士はマッサージをするようになったかというと、答えは簡単ですね。

身体(体と心)に良いからです。

 

良いから行う。

これ以外に理由はありません。

 

 

マッサージの効果とは? ~マッサージのメリットについて~

マッサージが身体にいいことは誰にでも分かりますよね。

じゃあ、何が具体的に良いのでしょうか?

 

『「統合医療」情報発信サイト』という厚生労働省が管理するHPによると、

マッサージ療法に関する多くの科学研究には予備検討や互いに矛盾するものも多いのですが、科学的根拠(エビデンス)の多くは、痛みやさまざまな病気と関連する他の症状に対する効果を示しています。

 

(「統合医療」情報発信サイト 健康目的でのマッサージ療法:知っておくべきこと < http://www.ejim.ncgg.go.jp/public/overseas/c02/06.html > より引用 )

とのことです。

ここで具体的に挙げられているのが、痛み・ガン・メンタルヘルス・線維筋痛症・頭痛・HIV/AIDS・乳児のケアに対してのエビデンスです。

これらへの介入手段の一つとしてマッサージが科学的に効果があると言えそうだ という研究結果が出されています。

 

また、一般的にマッサージの効果といえば、皮膚や血管、筋肉、神経、精神への影響が考えられていますよね。

これらへの影響は多くの方が経験していることだと思いますので、疑いようのない事実として考えてよいでしょう。

 

だから、理学療法士はマッサージという方法を用いて理学療法を行っているんだね。

 

 

 

そもそも理学療法とは?

じゃあ、理学療法ってなにをするものなのだろうか?という疑問に思う人もいるでしょう。

ということで、解説していきます。

 

 

まず、『理学療法』の定義からです。

 

理学療法とは。

理学療法とは病気、けが、高齢、障害などによって運動機能が低下した状態にある人々に対し、運動機能の維持・改善を目的に運動、温熱、電気、水、光線などの物理的手段を用いて行われる治療法です。

 

(理学療法士協会HP 理学療法とは< http://www.japanpt.or.jp/general/pt/physicaltherapy/ > より引用)

 

ほうほう。

運動機能の維持・改善を目的に物理的手段をもちいて行われる治療法ね。

 

 

 

じゃあ、理学療法士はどうだろうか。

「理学療法士及び作業療法士法」第2条には「身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行なわせ、及び電気刺激、マッサージ、温熱その他の物理的手段を加えることをいう」

 

(理学療法士協会HP 理学療法とは(http://www.japanpt.or.jp/general/pt/physicaltherapy/) より引用)

 

主としてその基本的動作能力の回復を図るため、運動を行なわせ、及び、物理的手段を加えることね。

 

 

これをみると明らかなのですが、マッサージはあくまで理学療法士が扱う手段のなかの一つであることが分かりますよね。

電気刺激、マッサージ、温熱、その他、、、

物理的手段はマッサージだけでないことを覚えておきましょう。

いくつもある物理的手段の中からマッサージを選択することもできるということです。

 

 

そして、注目すべきは前半部分の 《主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行なわせ》という一文。

我々理学療法士は主として運動を行ってもらうことを主な目的としています。

つまり、その運動を阻害する因子が物理的手段を使用することで、取り除かれ、運動を行いやすくすることができる ということを言っているのです。

たまたま、その方の阻害因子に対して有効な物理的手段がマッサージで取り除けるからマッサージをしていたり、電気刺激で取り除けるから電気刺激をしている というだけのことなのです。

 

 

マッサージはあくまで理学療法士が行う治療の一部

となると、我々理学療法士が取り組まなければならないことって、マッサージをして阻害因子を取り除くことだけにとどまってはいけませんよね。

対象の方が運動するにあたって、阻害因子を作っている原因を探りだして改善することで、基本的動作能力の回復を図る。

ここまでするのが理学療法士なのです。

 

学生さんはもし、指導者がマッサージだけで終わっていたら、疑問に思ってください。

「阻害因子を作っている原因はどこにあるのだろうか?」と。

そして、考えた上でその指導者に質問してみましょう。

実習では、指導者からその原因を聞き出し、どうやってその原因をあぶり出したのかという評価方法まで聞き出せると、今後のためになっていくでしょう。

 

もちろん、「考えてもわからなかったから、教えてください」も立派な質問ですよ。

 

 

 

マッサージのデメリット

ここまでから分かるように、マッサージだけでは理学療法と言えません。

”良く”はなるけど、”治る”を目的としていないのですから。

 

 

阻害因子を取り除いているだけでは、原因が解決されていないため、また同じような症状を引き起こす可能性があると容易に考えることができますよね。

マッサージしか行わないセラピストが行った理学療法を受けると、「リハビリの直後はいいんだけどね、家に帰るともうだめなの…」という言葉がよく聴かれます。

これは、まさに、原因が解決されていないために阻害因子が再び現れ、元通りになってしまっているパターンを体現しています。

 

これがいけないのです。

 

こうしたパターンを繰り返していると、対象者には”リハビリをすればちょっとの間、良くなる”という精神的な依存が生まれていくのです。

そうなってくると、対象者の心の中では「リハビリ=マッサージ」という固定観念が生まれてしまうのです。

 

 

そんな姿を理学療法を何も知らない学生が実習でみたら、学生さんも「リハビリはマッサージをする仕事なんだ」と考えてしまいますよね。

そうして固定観念が育った学生が臨床へでたら、臨床でも”マッサージをする人”になってしまいますよね。

 

 

これではいけないことは、もうわかりましたね?

そう。

マッサージはあくまで理学療法の一部なのですから。

 

 

 

さいごに、これからの理学療法士へのメッセージ

臨床の現場において、しっかりと理学療法をしている理学療法士さんは、自分のエゴだけで治療をすることはありません。

だからこそ、対象者によってやることも違うし、理学療法士によってもやることが違います。

 

担当した理学療法士が持っている知識の中で、この対象者にとってはこの方法・この手技の治療が良いのではないか?と常に模索しているためです。

マッサージはその中の選択肢の一つです。

再三言ってきたので、もう大丈夫ですよね!

 

 

学生さんはこれから臨床へ出ていく中で、様々は手技を知り、身につけていくことになります。

その中で、もちろん自分が身につけたいと思った手技を学ぶことも大切なことです。

でも、それだけでなく、臨床へでると、対象者の方が手技を求めていることもあるのです。

 

現代はネットワークが発達し、情報が容易に手に入れられるようになっていますよね。

医者にかかった時、「この疾患の症状が出ていると思うので、この薬がほしい!」と、あたかも自分が”医者”であるかのように医者に指示を出す人が増えてきています。

この風潮はリハビリの世界も例外ではありません。

 

「腰が痛いのでマッサージして欲しい」

よく聞かれるようになりました。

この求めていることに反して、別の手段を用いた理学療法をしていても、あなたは信頼関係を築くことができないでしょう。

なので、対象者のことを考えてマッサージをするという選択もなしではありません。

そのなかで、どう原因へのアプローチをするのか、が重要なのです。

 

 

これはなかなか難しい問題ではあります。

これまでの理学療法士が「リハビリ=マッサージ」という固定観念を育んできてしまったことにも問題があります。

 

 

だからこそ、これからの学生さんにはそう思ってほしくありません。

そして、将来あなたが対象者に理学療法をするときに、「リハビリ=マッサージ」という固定観念を植え付けないで欲しいのです。

そうしたひとりひとりの取り組みが、いつか、あなたの後輩がリハビリでマッサージをしないという選択肢を容易にできるようにしていくことができるでしょう。

 

理学療法はマッサージだけではありません。

それ以上の魅力があるのです。

それ以上の効果を出せるのです。

 

ぜひ、色々な理学療法に触れていきましょうね。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

引き続き『リハぶっく』をお楽しみください。

 

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