こんな未来を想像してみよう!
人の顔と名前が一致するようになった!

「あの患者様のお名前、、、なんだっけ?」
「名前を聞いてもどんな方だったか思い出せない、、、」
「名前と顔が一致しない、、、」
このように顔と名前を一致させるのが苦手な方っていませんか?
私はとても苦手です。
私にとって、それはある種”当たり前”だったので、あまり気にしていなかったのですが、実習では、この”当たり前”がとっても不便に感じました。
というのも、実習のフィードバックを受ける際に、バイザーがどなたのことを言っているのか、一瞬わからなくなってしまうのです。
当時のバイザーにとって、それは許せないことだったらしく、『ちゃんと見ていない証拠』としてこっぴどくお叱りの言葉をいただきました。
そこで、今回の記事では人の顔と名前を一致させるのが苦手な方におすすめな解決策を提示します。
私はこれを実践してから、以前より一致する機会が増えましたので、ぜひお試しいただけたらと思います。

こんな方におすすめ!
- い!
- い!
- い!
もくじ
人の名前が覚えられなくて実習で怒られた経験
従来型の実習では、一日に10名前後の患者様の見学に入らせていただき、なおかつ、いろいろな指導者のもとへいくスタイルをとっていました。
そのため、実習中に関わる患者様の数は膨大で、情報を整理するだけでも相当な負担となっていました。
そもそも実習という不慣れな環境で、これらの情報を全て把握しておくのは難しい作業となります。
特に私は昔から人の名前を覚えるのが苦手でしたので、余計に辛い想いをしていました。

そんな状況のため、バイザーと一日の振り返りを行っている最中に、どなたのことをフィードバックしているのかわからなくなってしまうのです。
それがバイザーにとっては気に食わなかったのでしょう。
「ちゃんと話を見ていない証拠」として、お叱りを受けることになりました。
とはいえ、新しく導入されたクリニカルクラークシップでは、従来型のような見学スタイルとは変わってきますので、患者様一人と接する時間も増えます。
そのため、覚えられないということも減ってくるのでは?と思っています。
CCS(クリニカルクラークシップ)についてはこちらに詳しく触れています。
相手の名前を呼ぶのはコミュニケーションの基本
当時の私はバイザーの指摘に対して「苦手なことなんだから仕方がない、、、」なんて思っていましたが、今ではその考え方を改めました。
ビジネスマナーとしてもよく取り上げられる”名前を呼ぶこと”は、理学療法士にとっても重要なスキルであることに気付いたからです。
実際に臨床に立つとわかるのですが、人の名前を呼ぶのはコミュニケーションの基本であり、信頼関係を結ぶ上では大きな役割を果たすことになります。
理学療法は1対1で行うものですから、信頼関係の構築には特に気を使いますよね。
名前を呼ぶか呼ばないかで、相手の受け取る印象は大きく変わりますし、それによって態度も変わってくる実感があります。

信頼関係からなる理学療法の奥深さを感じた瞬間でしたよ。
なぜ人の名前を覚えられないの?その原因とは?
人の名前を覚えられない・覚えるのが苦手という方は、この世の中には一定数いて、決して特異なものではありません。
では、なぜ人の名前を覚えるのが苦手なのでしょうか?
もともと人の記憶力は強くない。
もともと人の記憶力は強くありません。
人は多くのことをすぐに忘れてしまう生き物なのです。
そうして”忘れる”ことは、”考える”ことに繋がると言われています。
だからこそ人間は文明を発展させることができ、繁栄を遂げているのです。
つまり、忘れることは決してマイナスな面ばかりではなく、プラスの面も持ち合わせているのです。
物覚えが悪いひとは興味が薄い
物覚えが悪い人は興味が薄いと言われています。
興味のないことは覚えられませんよね。
なので”名前”も同じです。
たしかに思い出してみると、実習中の『患者様の受ける”理学療法”に対する興味』と『患者様の”名前”に対する興味』とを比べてみると、圧倒的に前者が強かったです。
言い換えれば、その当時は”名前”の重要性を知らず、着目していなかったのです。
興味のある”理学療法”ばかりに視点が固定化されてしまい、バイザーの伝えたい”名前”のことを半ば無視していた形とも捉えることができます。

脳が処理できるキャパは小さい
ニワトリは3歩歩くと忘れてしまうと言われています。
では人間は?
人間も脳のキャパシティ的には同時に3~4個のことしか覚えることができないと言われていることは結構有名な話かと思います。
脳は情報を記憶する以前の段階で、かなり限局された情報しか処理できません。
そのため、そもそも記憶に残る前に、すでに多くのことを忘れているのです。
つまり、人は膨大な情報量のなかから、自分の処理できる情報量のみに絞って脳に伝え、さらにその中から興味のあることだけを覚えることができるのです。
さらにいえば、実習中は”興味のあること”を覚えようと必死になっているだけでなく、気を使うことだったり、不安や悩みなども抱えている状況のため、常に脳はキャパオーバー気味である状態だということになります。

人の名前が覚えられない人におすすめの対策とは?~おすすめ4選~
では、人の名前を覚えるのにはどうしたらいいのでしょうか?
以下に実習生がすぐに実践できるおすすめの対策を提示していきます。
人の名前を覚えるために『何度も名前を呼ぶ』
患者様との会話中、CEからのフィードバック中、なにかしらのきっかけがある度に名前を入れて話してみましょう。
例えば、
「○○さん、おはようございます。○○さんは今日の体調いかがですか?」
「○○さんの件についてですが、、、」
などのように、繰り返し名前を呼んでいるうちに、覚えていくでしょう。
人の名前を覚えるために『何らかのエピソードとセットで覚える』
その時起きた、あなたにとって特徴的な出来事と一緒に名前を覚えてみてください。
例えば、
「出身地が同じ○○さん」
「はじめてROM測定させていただいた○○さん」
などのように、印象的なできごとがあると、より思い出しやすくなります。
人の名前を覚えるために『その方のイメージと共に覚える』
その方をイメージしたときに真っ先に思い浮かぶ、その方のイメージと共に覚えてみましょう。
「お金持ちそうな○○さん」
「だれにでも優しそうな○○さん」
などのように、第一印象というのは、比較的覚えやすい特徴があります。
または「犬に似ている○○さん」のように、なにかに似ているという特徴で覚えてもいいですね。
人の名前を覚えるために『各CEごとの患者様リストを作り、定期的に見直す』
メモをとる際に、見学に入らせていただいた患者様の名前や上記の対策で覚えたことなどを、簡単に各CEごとにリストアップしておくこともおすすめです。
✖✖先生 はじめてROM測定した○○さん
お金持ちそうな○○さん
笑顔が素敵な○○さん
△△先生 生理学のことを聞かれた○○さん
運動学のことを聞かれた○○さん
夢と関連する話をした○○さん
などのようにすると、頭の整理にも繋がってより覚えやすくなるでしょう。
最後に
以上が、人の名前が覚えられない原因とその対処方法のおすすめでした。
比較的すぐにでも取り組みやすいものを挙げてみましたので、ぜひお試しくださいね。
あと、最後に注意点として、メモをする際の個人情報の取り扱いには十分にお気を付けください。
なくなる可能性のことを考えて、実名を記載するのは得策ではありません。
そのへんの指導は養成校でもすると思いますので、そちらに従ってくださいね。
社会人としてもマナーとして重視される名前。
何かと大変な状況下にいる学生さんにとっては名前を覚えるのは一苦労かもしれませんが、いろいろな工夫をして、患者様と向き合えるだけの関係性を築けるよう取り組んでみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
引き続き『リハぶっく』をお楽しみください。