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当ブログは理学療法士である長谷川元気が監修しています。

 

『実習』のことや、『お金』のこと。

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長谷川元気

 

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実習㊙テクニック

「動作の再学習」の使い方に注意しましょう。

更新日:

どうも、長谷川元気です。

 

リハビリテーションの勉強をしていると、「動作の再学習」という言葉をよく目にすることがあります。

これは老化、傷病、事故などで身体機能が低下し、動作が行なえなくなってしまった方に対してよく用いられている言葉です。

 

「動作の再学習」は言葉としては、リハビリテーションという概念に対して綺麗に当てはまるように聞こえるため、良い印象を抱いている方も多いと思います。

しかし、この言葉の使い方には十分に気をつけなければなりません。

というのも、再学習とするのであれば、必ず患者様が以前行っていた動作を学習させる必要があるのです。

 

どういうことかというと、

事故など、急な変化による動作不全が起きてしまった場合、「動作の再学習」をすることは必要なことです。

もとの生活に復帰するために、失われた機能を再獲得するためだからです。

 

 

一方で老化など、慢性的な積み重ねによって引き起こってしまった症状に対して、「動作の再学習」をすることはおかしいのです。

その場合「新しい動作の学習」をしなければ、同じ結果の繰り返しとなってしまうからです。

 

長い年月を経て積み重ねた変化の場合、多くは関節の変形や筋の長さなど、器質的な変化を伴っています。

そのため、症状が出現する前の動作を「再学習」するという目的で介入することはナンセンスであるといえるでしょう。

リハビリテーションの力では到底変えることのできない、器質的な変化へのアプローチは、”元の動作に戻る”ためにではなく、”どう上手く付き合っていくか”といったところに視点が置かれます。

 

そのため、ご高齢の方を対象としたリハビリテーションは、「動作の再学習」をするのではなく、「新しい動作の学習」をするメニューが必然的に多くなってきます。

 

 

 

ただ、以下のことにご注意ください。

 

動作を再学習させている行程と、新たに動作を学習する行程とでは、雲泥の差があります。

ご高齢の患者様にとって「新たに動作を学習」することは、比較的に難易度の高いものなのです。

 

ご高齢の方の動作は、長い年月を経て自動化され、無意識的に行って精練されてきたものです。

そんな動作を「再学習」することは容易な課題と言えるでしょう。

運動学習としては、自動化されたものをより精巧なものに仕上げていく、という段階に至っているためです。

こうなれば、トレーニングしていくことで”しているADL”へと反映されやすそうだと容易に想像することができます。

 

しかし、その動作自体が身体の不調をもたらしている原因であることも少なくありません。

そのため、「再学習」してしまうことは、不調を助長させる結果となってしまいます。

そうなれば、リハビリテーションとして成り立たなくなります。

 

 

また、リハビリテーションを提供する者が、患者様がこれまでにどうやって動作をしていたのかを評価せずに、いわゆる一般的な基本動作練習を行なってしまった場合を想定してみましょう。

すると、もしかしたらそれが患者様にとっては普段の”しているADL”とは違うものである可能性があります。

そうすれば、セラピスト側が「再学習」のつもりでおこなっていた基本動作練習が、「新たな動作を学習」するという難易度の高い課題になってしまうのです。

 

先にも挙げましたが、ご高齢の方が「新たな動作を学習」するということは、難易度が高く、精神的にも身体的にも負担が大きいのです。

中でも、できなかったときの精神的なダメージは大きく、患者様のモチベーションに深く関わってきている印象です。

 

「なんで、こんな簡単なことができないの?」

「私だめね。こんなこともできなくなっちゃって。。。」

 

そんな弱音を漏らす患者様がよくいらっしゃいます。

”基本”動作ゆえに、簡単なことだと頭では理解していても、それを表現するだけの体力がないこともしばしばです。

そのつらさといったら、表現することができないと多くの患者様はいいます。

 

ただ、そんな方でも、これまで行なってきたやり方をきちんと評価した上で、基本動作を行なってみるとすんなり”できる”ことも少なくありません。

その動作こそ、患者様にとっては基本であり、自動化され精錬された動作なのです。

なので、施術者がその動作を「再学習」させるのであれば、考え方として成立しているといえるでしょう。

 

しっかりと評価もせずに、「再学習」をしてもらうために一般的な動作を学習させていると、実はそれが「再学習」ではなく、「新たな動作学習」である可能性があること。

そして、新たな動作学習は高齢の方にとって難易度の高いものである。

この2点はしっかりと認識した上で、「運動の再学習」という言葉を使うようにしてください。

 

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

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