はじめに
先日あげた記事「【理学療法士は今後どうなるの?】将来への不安を考える。鍵を握る4つのこととは?」を書いているときに、ふと前に担当していた学生さんが抱えていた不安を思い出しました。
前回の不安の解決方法とはまた違うので、お楽しみいただけるかと思います。
この学生さんとの会話を通じ、不安の正体が理学療法士に限らず、世間的にも共通するものであったので、共有していきます。
むしろ、世の中にあるすべての不安を深掘りしていくと、「結局ここにたどり着くのでは?」という点へ落とし込むことができると思いました。
もし、なにかご意見・ご相談等ありましたら、Twitterにてご連絡いただけると助かります。

学生がこぼした将来への不安
以前、学生さんからこんな質問を受けました。
「理学療法士って、この先どうなるのですか?」
うん。
そうだよね。
気になるよね。
とはいえ、未来へ視点を向けることはとっても大切なことです。
学生のうちからそのような視点を持っているのといないのとでは働き方にも大きな差が生まれます。
”そんなこと考えたことなかったな”
そんな方もこれを機に少し気にしてみてはいかがでしょうか。

私のように行き当たりばったりの生き方もいいですが、せっかくの機会ですし、動向だけでも知っておきましょう。
時代が急速に変化している
今あなたは社会が目まぐるしく変化していることに気づいていますか?
AI、ロボット、ブロックチェーン、再生医療、、、、
これらの単語を聞いたことがありますでしょうか?
一昔と比べてメディアでも少しずつ触れられることが多くなり、目にしたことはあるという方も多いと思います。

この本にはそこらへんの知識がわかりやすく触れられているので、理解を深めるためには良い資料でした。
多くの分野においてこれらの先進技術が取り入れられ、業界を賑わせています。
もちろんリハビリテーション業界もそのひとつですね。
特に【 AI 】なんて言葉は頻回に耳にすることが多くなりましたね。
「AIが普及していけばいろいろな仕事がなくなる」
そんなことも言われている現状があります。
なので、自分が将来なるであろう職業が、今後どうなるのであろうかと疑問に思うのは当然のことです。
特に今現在働いている人にとっては死活問題。
我々のように専門職として働いている人の職業がなくなれば、なんにも残らないのですから。
そして、年齢によっては再雇用も難しく、次の働き口も見つからない、、、
そうなることが、これら先進技術を取り入れることで起こるのではないかと不安視されているのです。
とはいえ、「本当に職がなくなるのか?」と誰がいくら不安に思おうと、明確な答えがあるわけではありません。
しかし、その不安を過剰に抱きながら生きていくのも嫌ですよね。
なので、今回の記事ではこの質問に対して私なりの答えを提示していきます。

不況の時代だよ、現代は。
まず、知らなければならないこととして、「今の日本がどうなっているのか」が挙げられます。
今の日本をより深く知るために、少し前の時代である ”今生きているご高齢者の方が過ごしてきた日本” のことから振り返ってみましょう。
今、日本の最高齢は116歳!!(ちなみに2019年3月にギネスに認定されています。)
なんと、あのライト兄弟が人類初の動力飛行に成功した年(1903年)に生まれた方です。
その翌年の1904年にはなんと日露戦争が。。。
他にも、伊藤博史や森鴎外、夏目漱石の活躍をリアルタイムでみてきた方なのです。

その方は特例だとしても、多くの高齢者が経験している戦争。
今よりもモノが充足しておらず、今と比べ物にならないくらい日本は大不況でした。
今日・明日生きているのかすらもわからないと思っていた方も少なくないようです。
その後、終戦を迎え、やっと経済的にも上昇傾向になっていきます。
そして、記憶に新しい1986年から1991年にかけてバブルが引き起こります。
いわゆる、高度経済成長期。
この時代は良かったようです。
なんの不安もなく、皆が生き生きと、悠遊に暮らしていました。
お金が余って余って仕方がない時代で、何もかもが夢のようであったといいます。
しかし、そんな暮らしも長くは続きません。
1991年2月、約15年間続いたバブルが一気にはじけ、多くの方が絶望の淵へと叩き落とされたのです。
その代償を今なお引きずっています。
”失われた20年”と呼ばれるように、経済の停滞が起こっている真っ只中。。。
我々はそんな中にいるのです。
理学療法士になってからの不安はたくさん!
経済が停滞しているときは、どうしてもお金の流通が悪く、雇用も不安定になります。
「働き口がない」
そのため、この時期に多くの方が仕事を失い、路頭に迷うことになります。
経済停滞期に問題視されるものの一つです。
そういった背景があるなか、我々理学療法士は毎年一万人ペースで有資格者が増えています。
しかも、多くの学生さんはこれらの歴史を経験してこなかった世代です。
経済的にも、働き口にも難がありそうだと学生さんが聞けば、
「せっかく国家資格という名の通った有資格者となったにもかかわらず、就職氷河期のために働くことすらできないのでは?」
そう思うのも訳はありませんよね。
さらに話をよくよく聞いてみると、面白い方向の不安にたどり着いていきました。
多くのメディアでは、政府が100兆円にも及ぶ財政赤字を抱えているため、年金だってもらえないと報道していますよね。
終身雇用も終わりを告げようとしていますし、、、
さらに、なんとか就職できたとしても、頑張ったからといって我々にかかる超高齢化社会対策の負担はより重くなっていく一方。。。
理学療法士においては診療報酬の減額が進んでおり、給与も今後減っていく一方なのでは?
そうなると、低収入の我々は結婚も出来ず、子どもも作れないのではないか?
あぁ、、、それに加えて定年後の老後資金に2000万も必要であると国が言ってる。
低収入の我々にそんなことできるのか?
それに医療を勉強したからこそ感じることで、親のことも心配。
今は元気だけど、実際に介護するとなるとどうすればいいんだろうか。。。
これがその学生さんとの会話の中ででてきた不安の一部です。
たしかに、どれもこれも聞いたことのあるような不安ですよね。
実際に私も不安に駆られたことですし、これを読んでいるあなたもそう思ったことがあるのではないでしょうか?
結局、この不安を紐解いていくと、
【 将来の不安 = お金の不安 】
という結論にたどり着きます。
我々は生きるために、どうしても「お金」と向き合わなければならない時があります。
そして特に、今の世の中は何をするにもサービス料という形でお金を支払うことになっています。
だからこそ、余計にお金の不安はつきまとうことになるのです。
でもそれって本当なの??
でも、それらの不安って本当のことなのでしょうか?
よく「不安はたいてい起こらないもの」といわれていますが、、、
これらの不安は世間的にも広く言われていることですし、実際に不安が的中してしまうのではないかと思ってしまいますよね。

確かに、学生さんが抱いていた不安は事実として受け入れて良いところもあります。
でも、全部が全部正しいことではありません。
あぁやって不安要素だけ並べると余計に不安になりますよね。
じゃあ、あなたはどうしますか?
このまま不安を抱えながら生きていきますか?
不安なまま理学療法士として就活し、不安なまま理学療法士として働きますか?
そして、不安なまま行き当たりばったりで過ごしていきますか?
嫌だよね。
私は嫌です。
だって理学療法士を楽しみたいもの。
理学療法士を続けたいもの。
それだけ楽しい職業と出会えたんだもの。
お金の不安から解放されるために必要なこと
だったら今抱える不安を少しでも取り除いてみませんか?
お金の悩みから解放されてみませんか?
しようよ。
できるんだよ。
そのための「答え」を『リハぶっく』では用意していきます。
一緒に無駄な不安から解放されましょう。
そうすれば、ずっと不安に駆られているよりは、幸せな人生を送れる可能性が高まるかな?
高まるといいな。
そんな想いでこれからも記事を更新していきます。
お金の不安を解消するには「情報」「知恵」が必要です。
それらを共有していきますね。
お金で過度に不安に思うことはありませんよ。
決して、お金に支配されないでね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
引き続き『リハぶっく』をお楽しみください。