幡野広志著『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。』の評価と感想

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長谷川元気

 

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臨床でも役立つ知識

【理学療法士推薦】『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。』の評価と感想

投稿日:2020年6月9日 更新日:

 

こんな未来を想像してみよう!

患者様に寄り添った医療を提供したい!

この記事を読めばその未来、訪れちゃうかも??

 

「死にたい、、、」

「なんで私が病気になったんだろう?」

「これからどう生きていいかわからない、、、」

 

患者様の中には、そうおっしゃる方がいます。

あなたはそんなとき、どんな言葉をかけますか?

どんな表情でいるのでしょうか?

どんなことを考えるのでしょうか?

 

 

私がこれらのことを考える中で、とても影響を受けたとある1冊があります。

それは、プロカメラマン幡野広志氏の著書『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。』です。

これは34歳でガンを患った”闘病記”です。

普段、”闘病記”のような本を好んで読まないのですが、この著書は他のものとは違ったものを感じたので、ご紹介したいと思います。

 

”医療”とは?

”寄り添う”とは?

”家族”とは?

”死”とは?

この著書を通して、改めて考えるきっかけとなりました。

 

こんな方におすすめ!

  • 患者ご本人の視点からみた”ガン”について知りたい!
  • ”患者様に寄り添う”ってどういうことなのかを知りたい!
  • "死"との向き合い方がわからない!

 

 

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『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。』の評価

 

『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。』について

34歳で多発性骨髄腫という血液のガンになった著者が「生きにくさを感じている人に、生きやすさを感じてもらえることを願って、、、」という想いを込めて綴られた本です。

ガンを患ったことで起こった自分の、そして家族の変化がそこには綴られています。

そして、著者自らが行う他者へのインタビューを通じて”選ぶ”そして”生きる”ことについて触れています。

 

Amazonだと”闘病記”の中に分類されていますが、私の中では”倫理学書”のような感じで読んでいました。

 

 

 

著者の幡野広志 氏について

1983年生まれのプロカメラマン。

Nikon Juna21やエプソンフォトグランプリで受賞歴あり。

2016年に長男誕生。

2017年に多発性骨髄腫発症。

2020年6月現在、Twitter(私もフォローさせていただいています!)やnoteなどのメディアでも活躍中。

 

その他の著書として

2020年2月『なんで僕に聞くんだろう。 (幻冬舎単行本)

2019年3月『写真集 (Hobonichi Books)

2018年8月『ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。

がある。

 

『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。』の総評

あらかじめ言っておきますが、、、

ちょっと感想が長くなってしまっています。

というのも、どの章でも”選ぶ”ことがキーワードとなっているため、それだけ考えさせられるものが多かった1冊なのです。

そこを汲んでいただけたら助かります。

 

この本は、普段”闘病記”を好んで読まない私でもすんなり読むことができました。

たぶん、病気の大変さとかよりも、もっと大事なことを伝えたいという想いが、この方の言葉からは感じられたからだと思います。

 

ガン、死、生、家族、そして”選ぶ”ということ、、、

人生観、人の価値観について多くの学びがあった1冊です。

 

蛇足ですが、

ちょうどこの本を読んでいたときに、リハ・介護業界ではこんな話題が挙がっていました。

深夜に96歳の男性が「ラーメン食べたい」と言ったら、どうしますか? 「ほどほど幸せに暮らす」を目指す事業者の挑戦 https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/grundtvig-ramen?

 

これについて、「人の価値観とは?」と考えていた最中だったので、余計に感じるものがありました。

この記事も合わせて読んでみてくださいね。この本と関係なくはない話ですから。

 

そのため、”医療従事者だったら読んでおきたい1冊”として紹介させていただきます。

 

 

『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。』の感想

以下にさらに詳しく、私が読んだ感想をまとめていきます。

 

 

”ガン”という言葉の重み

『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。』を読んで、”ガン”という言葉の重みを再確認できました。

 

ガンは日本人の死因第1位の病気です。

そのため、私の働く病院でも”ガン”という言葉は日常的に触れています。

そのせいか、医療従事者はどこかでこの”ガン”という言葉に耐性がついてしまうのです。

 

しかし、普通に過ごしている方にとっては、「ガン=死」「抗がん剤=辛い」というイメージが定着しているものですよね。

しかも、それは症状の有無、進行度合いとは無関係に言葉のイメージとしての、負の感情が強いのです。

その負のイメージは、ほかの病気とは比べ物にならないほど、強大なものとなっており、患者様の心を広く蝕むことが知られています。

そのため、時には、自死をも選択することも。。。

 

こういうことが頭では分かっていても、どうしても病院にいるとそのイメージが薄れてしまうのです。

退院したあとの通院で、わざわざリハ室へ元気な顔をみせにきてくれる方もいるくらいですからね。

 

しかし、その方もこの著者やほかの方と同じように”ガン”という言葉と対峙し、生きることを選択しているのです。

その事実は決して安易に捉えてはいけないと、改めて感じました。

 

と同時に、我々医療従事者が気をつけなければならない”言葉”の重みについても考えました。

本の中でも理学療法士が放った何気ない一言が、著者に深い傷を負わせていたことについても触れていますので、そちらも注目して読んでみてください。

 

ガン患者と日常的に触れる者として、その笑顔の裏に隠された想いや感情を推し量る一つの知恵としても活用させていただきます。

 

 

家族を想う

『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。』を読んで、家族についてとても考えさせられました。

 

私も著者と同年代であり、かつ、同年代の子どもを持つ親です。

また、私は趣味程度ですがカメラもいじります。

そうした境遇の似た関係だということもあり、ほかの本とは違った感情で読むことができたのかもしれません。

 

そのため、”残す側”からみた”残される側”へのリアルな思考過程には、共感せずにはいられませんでした。

ガンなどの重篤な病の終末期には、『患者』『医師』『家族』が足並みを揃えることが重要となります。

しかし、人は”死”を目の前にすると、どうしてもブレてしまう。

 

”苦しみたくない” 患者本人

”悲しみたくない” 家族

”諦めたくない” 医師

 

たしかに、私だったら、、、

と考えると「医療ってなんだろう?」と疑問に思うことばかりです。

 

そして、極めつけが親の存在。

”残す側”にとって、心配なのが『その後』の話です。

患者がみんなで話して出した結果に対して、時に患者の親や友人、ネットを通してそのことを知った無関係な人が、患者の家族を攻撃するということはよくある話です。

そうさせないためにも、例え親だとしても、家族を守るためなら関係を切るという選択もあることを学びました。

ネットの反応を見ると、これには賛否両論あるみたいですね。

 

そして、特に家族である子どもにとって”父親”という存在が、他者からの空論で大きくなりすぎないように、『言葉』で等身大の父親を残すという考え方。

家族への想いに溢れた素敵な方だなと思いました。

 

 

”死”と”生”

『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。』を読んで、”死”を意識するとはどういうことか、また、”生きる”ということの意味を深く考えるきっかけとなりました。

 

”治らないガン”という病気によって、他人よりも濃く”死”を意識することを余儀なくされた著者。

時には自死を選びたくなったこともあるといいます。

著者は”死に方”を選ぶことのできる方法を常に持っています。

 

《散弾銃、安楽死、尊厳死、セデーション(鎮静)》

 

これらが”心の支え”となっているといいます。

背水の陣なんてことわざがありますが、あれと似た感覚なのでしょうかね?

”自らが選んだ死に方”という心の支えは、それほどに強いものなんだなと思いました。

たしかに得体の知れない”死”と戦うよりは、得体の知れてる”死”のほうが安心できるのかもしれませんね。

 

 

そうした中で見出した”生き方”への考え方は学ぶことがたくさんありました。

『身近に迫った”死”を通して、”家族”と向き合い、”生き方”を選択していく。』

こちらは医療従事者としてではなく、”人”として学ぶべきことがありました。

 

 

 

その人の価値観で”選ぶ”ことの尊さ

『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。』を読んで、”選ぶ”ということの意味を深く考えるようになりました。

 

ガン

家族

 

それぞれに関して、著者と私との価値観には共感できる部分も、できない部分もありました。

ただ、それが悪いってことではなくて、人の価値観ってそれだけたくさんあっていいのです。

 

だからこそ”選ぶ”ことができるし、生きることができる。

自分で選ぶから、自分の道を歩むことができるのです。

 

例え、その一つに親と縁が切れるという結果があろうとも。

 

それについては、人の価値観であるため、他人がどうこういうことではありません。

育った環境、出会った人間が違えば、価値観は必ず異なりますよね。

 

「そういう選択もあるんだ。」

「そういう選択をして救われる人がいるんだ。」

 

人の価値観をこう捉える感覚は、医療従事者なら必ず身につけておきたいスキルの一つです。

価値観は一般常識が通じるものではありません。

まして、医療の常識は一般常識とはかけ離れているものばかりですからね。

 

そんな価値観を尊重し、”選び”、生きていく姿がとてもかっこよく思えた一冊でした。

 

リハビリテーションを提供する際、人の価値観を尊重し、現状で最適なものを患者様とともに”選ぶ”ことのできるセラピストになりたいものです。

 

 

『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。』のプロフィール

著者:幡野広志

出版社:ポプラ社

発売日:2019年5月28日

ページ数:210ページ

Amazon売れ筋ランキング:闘病記で3位(2020年6月現在)

カスタマーレビュー:4.4(5.0満点中)

目次:以下のAmazonのリンクより可能です。

 

まとめ

ガンを患って生きるための選択をしている著者から、たくさんの人生観、価値観を学ぶことができました。

また、医療従事者として患者様の声を聞ける機会としても、大変学びの多い一冊でした。

学生さんはもちろん、現役のセラピストの方々もぜひ読んで、少しでも寄り添う医療を提供できるようになれるように一読されてみてはいかがでしょうか!

 

 

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

引き続き『リハぶっく』をお楽しみください。

 

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