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当ブログは理学療法士である長谷川元気が監修しています。

 

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長谷川元気

 

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デイリーノート

「手術」というパワーワードについて。若者とご高齢者との認識の差。

更新日:

どうも、長谷川元気です。

 

 

 

 

今回は以前ツイッターでつぶやいた内容について、最近も思うことがあったので、綴っていきたいと思います。

 

 

「手術しましょう。」

 

 

お医者さんからいきなり言われました。

あなたはどう感じるでしょうか?

 

私見ですが、

若い人たちほど、「手術」を受けることに対する恐怖心が少ない傾向にあります。

というのも、現代医療の技術に対する信頼感が幸いしているのかと考えられます。

 

たしかに、以前と比べて清潔な環境でより質の高い「手術」を受けられるようになりました。

手術の成功率も以前と比べたらはるかに向上しています。

若い人はこういった事実に慣れているために、「手術」に対する恐怖心や拒絶感が少ないのではないかと推測できます。

ただし、成功率が上がったとはいえ100%成功し続けるお医者さんはそうそういません。

いわゆるゴッドハンドと呼ばれているお医者さんでも、100%を維持することはほぼ無理でしょう。

過度に期待がある分、失敗したときにすぐに医療ミスだと騒ぎ立てる人が増えてきていることも問題視されています。

手術される側もする側も人間ですから、何が起こるかわかりません。

100%成功する手術なんてないのです。

 

一方、ご高齢の方にとっての「手術」は恐怖の対象であることが多いです。

例え、胃瘻などといった、30分前後で済んでしまうような我々からすると「軽い手術」ですら、恐怖心が強い印象です。

以前、私が担当させていただいた患者様も、やはりこの手の「軽い手術」を受ける際に不安が募り、寝れないなどの体調不良を訴えてしまうまでになってしまった方もいました。

 

 

なぜ、そこまでご高齢の方は恐怖心が強いのでしょうか。

それは一昔前の「手術」はここまで「軽い手術」が発展しておらず、「手術」=「重症」のイメージが強いためであると考えられます。

また、「手術」は例えば癌に侵された部分を”切り取る” ”切除する”イメージが強いことも相まっています。

その点、現代の手術は胃瘻造設や中心静脈カテーテル挿入など代替手段を”造る”手術が増えてきています。

そのことを知らないご高齢の方が、「手術をします」と医者に告げられた後の精神状態が不安定になるのも当然です。

さらにそのなかで、手術の説明を受けたところで、ちゃんと理解できるはずがないのは想像するのに苦労を要しません。

どんな手術を受けるかも理解していないのに臨む手術ほど、恐怖心を煽るものはありません。

ただでさえ、病気に心を蝕まれている最中ですから、心へのダメージは想像以上に強いはずです。

 

では、ここからが本題。

我々セラピストは、担当患者様がそんな状況の中でどう関わっていくことができるのでしょうか。

我々は治療中に一対一でいることが多いため、時には相談役としての”顔”をもつことがあります。

つまり、メンタルケアも立派なリハビリであるのです。

それには、患者様やご家族とも信頼関係をそれまでに形成できていることも大切になってきます。

『悩みや不安をすぐに相談できる医療者』という立場は患者様にとって、大変心強い存在であります。

 

また、受ける手術がどんなものであるか、基礎的な部分は把握しておく必要もあります。

お医者さんの言い回しだといまいち理解できなかった患者様も中にはいますので、違う人の説明を受けることでより理解が深まることもあるでしょう。

しかし、我々は手術の詳細を話す事ができませんので、あくまで一般論を話すように心がけましょう。

医者の意向と異なる説明をしてしまっては大問題です。

加えて、説明するセラピスト側も、言葉選びに注意が必要であります。

例えば、CVポートの造設に対して相談に乗っているときに、「小さなプラスチックを体内に埋込む」「心臓にまで伸びる管を血管内に入れる」などと説明していませんか?

もちろん事実ではありますが、そんな表現をされたら素人は想像しただけでも怖い大手術であるかのように聞こえてしまいます。

せめて「小さなプラスチックを鎖骨の下らへんに入れます」「管を入れるのですが、それは心臓にまで伸びていますよ」などと少し回りくどくても表現を変えるべきです。

*ほかにもっと上手い言い方があったら教えてください!

 

極端ではありますが、【手術 昔】と検索(グロ注意)すれば、ご高齢の方が思い描く「手術」はこんなイメージなのかもしれません。

「麻酔がなかった時代の手術」と「現代の手術」とでは大きく安全性が異なります。

かといって、若いセラピストの感覚で相談を乗ってしまうのも配慮が欠けています。

再度「手術」が高齢者にとっては我々が思う以上にパワーワードであることを認識しておきましょう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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