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実習㊙テクニック

理学療法士がオススメする体位交換枕(体交枕)の設置場所

更新日:

どうも、長谷川元気です。

 

今回は前回の褥瘡予防に関連して、

看護師さんが主に病室で利用したり、在宅で介護をされている方が用いたりする

 

体位変換枕(以下、体交枕)

 

についてまとめていきます。

 

 

 

体交枕はそもそも、寝たきりの方が褥瘡(床ずれ)予防・改善のために用いられる枕です。

 

寝たきりの方はご自身で動くことが少ない、または動けない方に用いられることが一般的です。

上記の方は、ベッド上の姿勢が、ずっと同じである時間帯が多くなります。

つまり、身体の同じ箇所にずっと圧がかかっている時間帯が多くなっているのです。

その場合、圧のかかっている箇所は血流の滞りが発生し、そこの部分の細胞に栄養等が行き渡りにくくなります。

すると、細胞が死滅していき、褥瘡になってしまいます。

 

病院や施設では、一日中同じ向きで寝ていないように、二時間に一度程度、寝ている身体の向きを変える必要があります。

こうすることで、身体の同じ箇所にずっと圧がかからなくなり、褥瘡の対策となるのです。

 

 

※最近は体圧分散器具(マットレス、クッション)の進歩により、同一姿勢で寝ていることが、四時間を越えても良いという説もでてきました。

しかし、同じ姿勢で四時間ずっと寝ているというのも、身体にとっては別の負担がくる気がします。。。

 

 

 

褥瘡は擦り傷や切り傷とは違い、傷口が深いことや、傷口に死んだ細胞が多いため栄養が行きにくいことなどの理由から、治りが遅くなります。

 

重度になってくると、骨が露出し、年単位で治療を継続しなければならない場合もあります。

 

 

 

そして、ここで疑問が。

 

「褥瘡って痛くないの???」

 

 

 

ええ、もちろん痛いです。

 

しかし、寝たきりの方は痛みや意志を、誰かに伝える手段がない方も少なくありません。

話せない、声を出せない、コミュニケーションが取れないなど、痛いことを誰かに伝える事が出来ない場合もあるのです。

褥瘡の治療には痛みを伴います。

なにせ、死んだ細胞を取り除くために、褥瘡の傷口をえぐることもあるのですから。。。

この治療中、顔をしかめたり、身体がこわばったりします(デブリドマンといいます。グロ要素があるので、強い心をお持ちの方のみ検索してみてください)。

想像しただけでも耐えられませんね。

 

 

その一方で、痛みを感じない方もいます。

それは脳血管疾患や、脊髄損傷、糖尿病などの神経障害を起こしている場合です。

神経障害は痛みの感覚をなくしてしまうことがあります。

 

詳しくはネット等で検索してみると、簡単に色々な情報が得られます。

 

 

 

体交枕の話に戻ります。

 

では、どのように体交枕を用いれば、褥瘡の対策となるのでしょうか。

 

基本は

「ベッドと身体の空間を埋める」

「バランスを崩さないよう、身体を支える」

ように設置していくと良いでしょう。

 

ここでいう空間とは?

例えば、膝が伸びない方が仰向けでベッドに寝ている様子を想像して下さい。

ベッドに対し膝は空間に浮いており、それを骨盤の尻尾付近と踵(かかと)で支えています。

このように空間がある場合、浮いている部分と支えている部分ができます。

つまり、膝の重さ分の負担を尻尾と踵が受けて、身体にかかる圧が大きくなってしまいます。

 

そこで、膝裏の空間を体交枕で埋めることで、尻尾と踵への負担を軽減することができます。

 

また、横向きの姿勢では仰向けよりもバランスが崩れやすいため、身体は倒れまいと自然にバランスを取っています。

このバランスを取っている、ということは、仰向けと比べると身体に力が入っている状態です。

これは安楽姿勢とはいえません。

特に脳血管疾患や認知症の方が、バランスを取るときに、異常なまでの力が入ってしまうことがあるので注意して下さい。

 

力が入りすぎている状態で過ごしていると、筋肉の柔軟性が失われ、身体が固くなってしまいます。

そこで、体交枕を用いることで、身体を支える力を枕が担い、力の入りすぎない安楽な姿勢を保てるようになります。

これをリハビリの人はポジショニングといいます。

 

ポジショニングをする際は、対象者の日常生活動作能力(寝返りなど)や、日中の活動量、身体の固さ(ROM)、骨突出部、触圧覚・痛覚などを総合的に評価して、身体の姿勢や体交枕の位置を決定していきます。

 

ただ、実際にはそれらを実践していても、褥瘡の全てを防げません。

個々に合わせた枕の設置方法に関しては、リハビリのスタッフに問い合わせのもと、皆で考察していくのが一番かと思われます。

 

患者本人だけでなく、家族、看護師をはじめとする医療者みんなで褥瘡対策をしていきましょう。

 

 

 

長文失礼しました。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 

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