苦手な科目は実習で克服しよう!
学校の授業・科目って得意なものもあれば、苦手なものもありますよね。
人間ですから得意不得意があるのは仕方がありません。
私も苦手なものはつい授業中にうとうとしてしまうこともありました…

ただ、学校生活において、例え苦手な科目があったとしても、テストさえ受かってしまえば、なにも言われることはありません。
そして、そのテストはなんだかんだで通ることができてしまいます。
試験に出るところは決まっていますし、試験期間中だけ覚えてしまえばよいのですからね。
とはいえ、そうして得た知識は、実習においても、臨床においても、全く意味のない知識となってしまうのが目に見えていますよね。
うろ覚えもいいところ。
テストが終われば、多くの知識はすっかり忘れてしまいます。
それをわかってても、苦手なもんは苦手…。
わかります。
みんなその道を歩んできましたからね。
それでも、苦手な分野があることは良くないことですよね。
そのせいで患者様へ危害を被ることにだけは発展させてはいけません。
ということで、今回はそんな学生さんが”苦手な分野を苦手でなくする方法”を提示します。
それはタイトルからも分かるように『実習』で苦手を克服するというものです。
せっかく行く”実習”ですから、こういう機会を使って、苦手を克服しちゃいましょう!
『アクティブラーニング』で苦手克服!
主に苦手な科目とは興味が湧かない科目やリアリティのない科目であることが多いです。
部活や趣味など、興味のあるものに関してはどんだけ難しい言葉が書いてあろうが、それを必死に理解しようとしますよね。
つまり、苦手なものは、自分の生活の中で”どう生かしてよいのかわからない”ことである場合がほとんどなのです。
例えば、小学校時代に多くの方がつまずく分数。
5/6 + 4/7 = ??
なんて計算をさせられても、小学生の日常生活において活用する場面がありませんよね。
その反面、体育であれば、遊びに直結する運動も多くなるため、得意という小学生がたくさんいるのです。
それと同じように、理学療法士の学生さんで言えば、
生理学や病理学なんかは典型的で、目に見えない分子や細胞単位の話をされてもチンプンカンプン、、、
その反面、なんとなくのイメージで解剖学は、ストレッチや理学療法の実施に直結しそうだから、比較的苦手という人が少ない印象ですよね(ここで暗記が苦手というのは別問題です)。
つまり、得意と言えるようになるには、
「何のために勉強するのか?」
「何にに役立てるために勉強するのか?」
をより具体的に描けているかどうかで決まってくるのです。
これはCCS(クリニカルクラークシップ)でも謳われている『アクティブラーニング』にも繋がる思考です。
繰り返しになりますが、
学校の授業のように、先生から一方的に聞かされる知識の定着度は低くなります。
一方で、趣味のように自分から学びに行く知識の定着度は高くなるのです。
この例で言えば、後者が『アクティブラーニング』となります。
つまり、自らの生活・将来をより具体的にイメージした時に、役立つ・活用できると思える科目に関しては、心から”学ぼう”と思えるため、得意となることが多いのです。
ということは、自らの生活・将来をより具体的にイメージできるような”きっかけ”があれば、得意となる可能性がある、、、ということですよね。
その”きっかけ”、、、
もうわかりますよね。
それが『実習』です。
実習というきっかけを通じて、臨床で学校の授業がどう生かされているのかに触れることができれば、より授業への興味も高まることでしょう。
そうすれば、いつの間にか苦手だった科目も得意と思えるようになる可能性が高まります。
なので、
『アクティブラーニング』を推奨するCCSでは、「どんな臨床場面で、苦手な分野の知識が使われているのか」を指導者(臨床教育者)から学んでみましょう。
また、指導者(臨床教育者)には、
「どう苦手な分野を乗り越えてきたのか」
「苦手な分野にどう興味をもったらよいのか」
などの質問をしてみても良いかと思います。
指導者(臨床教育者)も人間ですから苦手な分野があります(ありました)。
それでも臨床の場で活躍することができているのです。
なので、どうしたら苦手が克服できたのか直接その指導者(臨床教育者)に聞いてみると、面白い方法が聞けるかもしれません。
ぜひ実習というきっかけを機に、苦手克服の一歩を踏み出してみましょう。
授業の苦手からは臨床に出たとしても逃げる事ができない。
最後に、どうしても伝えておきたいことがあります。
実習では苦手なポイントを上手く突っついてくる指導者(臨床教育者)がいます。
多くの指導者(臨床教育者)の心理としては、嫌な想いをさせるために突っついているのではなく、善意で指導しているということを知っていただきたいのです。
というのも、指導者は実体験として『実習で苦手なところから逃げても、臨床では逃げられない』ことを知っているのです。
例え、実習で”苦手”から逃げられたとしても、臨床では逃げられません。
しかも、"責任"が伴うため、さらなる重荷を背負いながら逃げることになります。
これはどの先輩方も痛感していることとなります。
結局同じ壁にゆく道を阻まれるのです。
こういった事実を肌身で感じているからこそ、担当する実習生に二の舞を踏んで欲しくないという想いもあり、苦手なポイントを突っついていることもあるのです。
それを知らない学生さんは、指導者を"ただただ嫌なことをする人"のレッテルを貼り、関係性にヒビが入っていることもしばしばです。
本来なら指導者(臨床教育者)がそこをうまく誘導できれば良いのですが、、、
すべての人がそれをできるだけの能力を有してはいません。
そう言う人に当たってしまったら、察してあげてください。
そして、関係性が劣悪にならないためには、他の記事でも触れていますが、実習の良し悪しは『準備』をしたかどうかで決まってしまいます。
学校の勉強を復習する、、、だけでは足りません。
実習がどういうものなのかを知ることが重要です。
とはいえ、経験のない実習に対して、具体的に何を準備したら良いのからないという方もいらっしゃるかと思います。
そこで役立つのがこの教科書。
【実習前】や【実習中】の準備に必要なポイントを知りたければ、いかの記事を参考にしてくださいね。
こちらには実習で準備しておきたいことが載っております。
ぜひご活用いただきながら実習の準備を進めていきましょう。
そして、苦手な分野も得意なものにしていきましょう。
そうした『実習での取り組み』が、『臨床における準備』となりますから。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
引き続き『リハぶっく』をお楽しみください。