こんな未来を想像してみよう!
提供するリハビリテーションに”生活をみる”という視点を持つことができ、介入方法の幅が広がりました!

「腰痛の患者様は”生活に介入する”ってどういうこと?」
「腰痛の原因が”生活”にあるってホント?」
「腰痛にはどんなセルフエクササイズが有効なの?」
老若男女問わず日々の生活の中で悩まされることの多い【腰痛】。
臨床でも多くの腰痛持ちの患者様に出会うことになります。
多くの場合、そういった方は自分なりの対策として、
シップを貼ったり、マッサージしたり、してもらったり、安静にしたり、お風呂によく浸かったり、、、
といったことをしています。
では、理学療法士として腰痛の軽減を図る際、どんなことを考えて、どんなリハビリテーションを提供しているのか思い当たりますか?
まさか、マッサージのみ、、、ではありませんよね!
そう。
腰痛緩和を図るには生活をみる必要がありますよね!
そこで学生さんや新人さんにとっては、生活をみるといっても、どんなところをみて良いのかという視点が欲しいところです。
そんな方は、今回おすすめする『腰痛はアタマで治す (集英社新書)』をぜひ読んでみましょう。

こんな方におすすめ!
- 腰痛への治療アプローチの幅を広げたい!
- 腰痛患者様へのおすすめセルフエクササイズを知りたい!
- 理学療法士として、生活へ介入するという視点を持ちたい!
もくじ
『腰痛はアタマで治す』の評価
『腰痛はアタマで治す』について
人はなぜ腰痛になるのか。
腰痛はなぜ再発するのか。
その答えは日常の「姿勢」や「動作」にある。
という考え方のもと、フジ系列「エチカの鏡」で大反響があった姿勢矯正のプロが腰痛再発防止を指南しています。
「腰痛のメカニズム」をわかりやすく説明し、頑張らずに腰痛を改善するメソッドを紹介しています。
伊藤和磨 氏について
パーソナルトレーナー。
元プロサッカー選手(ヴェルディ川崎、ブラジル・パルメイラス、JEF市原)
自身が選手時代から腰痛に悩まされ、引退のきっかけとなった経験から、独学に加え、「矯正運動療法」をベースに腰痛改善プログラムを提供している。
腰痛改善スタジオ『Maro's』開業し、2010年にはラグビー日本A代表の臨時コーチとして招聘され、2018年より大相撲力士の高景勝のパーソナルトレーナーとしても活動している。
伊藤和磨のオフィシャルブログ(https://ameblo.jp/matsuume1976/)
Maro'sのHP(http://www.maros.jp/)
ほかの著書として、
2017年『頭痛・めまい、首・肩の痛みを動かしながら治す アゴトレ』
2013年『DVDでわかりやすい ケガと痛みに効くストレッチ』
2013年『アゴを引けば身体が変わる~腰痛・肩こり・頭痛が消える大人の体育~ (光文社新書)』
2011年『腰痛を治すからだの使い方』
2006年『凛とした女になる姿勢セラピー』
2004年『燃焼系リアル・ダイエット―脚、ヒップ、下腹、二の腕を引き締める!』
2003年『痛みと歪みを治す健康ストレッチ』
『腰痛はアタマで治す』の総評
腰痛の原因が解剖学的にも、バイオメカニクス的にも理論的に書かれており、かつ、わかりやすくまとまっているので、学生さんや新人さんなどの初学者にとっては、大変興味深く読み込める一冊だと思います。
また、視点が生活にも向いているので、リハビリテーションを提供するうえで必要な視野を持つこともできるでしょう。
腰痛治療に悩める方はぜひ参考にされてみてください。
『腰痛はアタマで治す』の感想
以下にさらに詳しく、私が熟読してみた感想をまとめていきます。
論理的に腰痛のメカニズムが解説されている
著者の伊藤自身が解剖学や筋機能解剖学、病態生理学、神経生理学、バイオメカニクス、キネシオロジーなどを学んでいるためか、論理的に腰痛のメカニズムを解説しています。
そのため、この知識があれば治療介入する際の仮説を立てやすくなるなと思いました。
他にもたくさん腰痛のメカニズムはありますが、多くの腰痛患者への介入時に汎用できる考え方かと思います。
腰痛へ介入する頻度が高い職場に属する方はもちろん、自身が腰痛持ちの方にもおすすめです。
正しい姿勢についての知見が広がる
あなたにとって、正しい姿勢とはどんな姿勢ですか?
昔から多くの方が”正しい姿勢”に関して言及してきました。
そして未だにその議論は終わりを告げていません。
この本では正しい姿勢の人はいないという題名の元、正しい姿勢に関する知見を得ることができます。
第一線で活躍している方が、どんな考えをもって治療に励んでいるのかを知るいい機会でした。
この本を読み、いろいろな”正しい姿勢”を知って、今後に役立てていきましょう。
日常生活で気をつけたい腰痛悪化のポイントを知ることができる
腰痛は生活へ視点を広げることで、緩和・予防することができます。
その際に、どんな日常生活が腰にとって負担になりやすいのか、という視点を広げることができました。
ここに書かれていることを、さらに広げて、生活への介入を始めてからというものの、みるみるうちに、「良くなった」と今までリピートできていた患者様が卒業へと進むことができました。
リハビリテーションにとって生活への視点は欠かせないものであると感じた瞬間でもありました。
いまだ、その視点を持たない、曖昧だという方はぜひ、これを読んで”生活をみる”という意味を知っていきましょう。
『腰痛はアタマで治す』のプロフィール
著者:伊藤和磨
出版社:集英社
発売日:2010年8月17日
ページ数:224ページ
カスタマーレビュー:4.1(5.0満点中)
目次:以下のAmazonのリンクより可能です。
まとめ
学生さんや新人さんなどの初学者にとっては、リハビリテーションが生活の介入するものという視点を広げることのできる一冊です。
腰痛という症状を通して、生活をみる意味、重要さに気づくことができるでしょう。
腰痛に対して”腰”だけをみていても、治ることはありません。
”生活”をみる。
ぜひこの視点をもって、臨床という場で活用して、最終的に患者様の笑顔を見れるようになるといいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
引き続き『リハぶっく』をお楽しみください。