長谷川元気です!
3月に入って少しずつ暖かさを感じるようになってきましたね。
陽気だけでなく、梅が咲き誇っていたり、桜が芽吹いてきたり、道端の小さなお花も咲き始めたりと、視覚的にも春を感じることができてきました。
それと同時に、、、
っっっっくしゅん!!!!!
ズルズル。。。
花粉症が猛威を奮う時期にもなりました。
ところで、
この季節は、日によって、暑かったり涼しかったりするため、着る物にも悩まされます。
病院では、冬場の対策として白衣の下に一枚余分に着込んでいた方も多いと思います。
その名残で、暑い日でも着込んでしまい、袖をまくっている方がちらほら。。。
見た目もあまりいい印象を抱かないですよね?
それだけでなく、袖のある肌着は感染対策的にどうなのだろうと思いませんか?
調べてみました。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
はい。
エビデンスがありませんでした。
どの感染予防のガイドラインでも、
"エビデンスがないものの、長袖は推奨しない"
程度の記載しかありませんでした。
じゃあ長袖でも大丈夫なんだ!
……と結論付けてしまうのは早いと思われます。
と言うのも、私が探した研究論文の中では、医師や看護師さんの長袖を対象とした調査・研究したものが多く、リハビリの人の長袖を対象としたものは見つかりませんでした。
我々リハビリ従事者は医師や看護師さんよりも、一人の患者様に接する時間・頻度が高いため、この論文の妥当性は不確かなものになるかもしれません。
リハビリの方々は、身体接触の頻度の多さが医療従事者の中でもトップクラスです。
患者様のベッドへ上がり、ベッド上リハをしたり、患者様の動作誘導のために触れたり、マッサージをしたり、感覚刺激を入れたりと、触れないことのほうが珍しいのです。
それだけでなく手、足、創部、など感染を起こしやすい箇所にも治療範囲が及びます。
そのため、リハビリスタッフは菌の運び屋さん、つまりキャリアーとなる確率も高くなります。
そのリスクの高いリハ職の人が長袖を着ていてよいものなのでしょうか。。。
リハビリ以外の方でも、感染菌を保有している方と接触する際の対策として、ガウンを着ることが推奨されていますよね。
あれ???
ガウンって長袖ですよね?
エビデンスがないと言うわりに、しっかり防護しています。
ガウンを作成する企業側も感染拡大の可能性があると判断して、腕を覆える長袖のタイプにしているとも考えられます。
つまり、冷え対策として長袖を着用すると、感染のリスクが高まると考えても良いと考えられます。
冷え対策をするのであれば、
・リハビリ以外の移動時に一枚羽織るようにする
・暖かくなる半袖インナーを着る
などの工夫をしてみると良いでしょう。
院内での日和見感染は100%防ぐことはできません。
しかし、感染が広がることを抑えるための工夫はいくつもあります。
リハビリの人が感染源だった…なんてことにならぬよう、手指衛生だけでなく、感染対策に努めたいところです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。