どうも、長谷川元気です。
今回は実習指導担当として感じた最近の実習についてまとめていこうと思います。
実際問題、実習ってどんなイメージがありますか??
実習って辛い。。。
実習に行くのが怖い。。。
なんて思っている学生さんも少なくないのではないでしょうか。
リハビリテーションの実習についてgoogleで「リハビリ 実習」と調べると、後ろに「辛い」とか「寝れない」とか、はたまた「自殺」なんて言葉が検索候補として自動で出てきてしまう現状があります。
たしかに、私が経験した実習もすごく辛く、寝れない日々を過ごした記憶があります。
そういった意味では絶対に再び経験したくはないです。
私の同期でも同じような体験をし、実習を途中でリタイアしてしまい、現在ではセラピストの道を外れて生活している人もたくさんいます。
志高く望んでこの世界に入ってきたのにも関わらず、その志すら折り曲げられてしまう実習…
相当なものだったんでしょうね。。。
中堅組よりも前のセラピストは、そのような経験をした方も多いと言われています。
しかし、このところは養成校側もそのような実習を経験させまいと対策をしており、そういった"辛さ"は昔と比べたら大幅な改善がされている、、、
と指導する側としては感じております。
ただ、学生さんにとっては、昔のことなど知らないでしょうから、改善されていることはわからないでしょう。
そのため今までの諸先輩方がそうしてきたように、
"実習=辛い"と嘆いて、
学生同士で慰め合うことで、
一体感を得て、
苦難を乗り越えていく。
そして、よくぞみんな頑張った!と褒める教師のもとへ帰っていく。。。
なんて学生を演じることがあたかもステータスのようなものに思えているのかもしれません。
そんな彼らをみて、私としては悲しく思えて仕方がありません。
実習はいつからこのような"苦行"に成り代わったのだろうかと。
養成校が求める臨床実習ってどういうものなんでしょうか?
本来であれば、自分の将来のための学びの場である臨床実習。
養成校ではみられない、能動的で実践的な学習がそこにはありました。
今は、実習すらも受動的に受け、あたかも授業の一環かのように過ごしているような印象を抱かざるを得ない実習生さんも多くなってきました。
このようなスタンスで学生さんが実習へ来られては、指導する立場として、学生さんに施術のご協力をいただいた患者様に申し訳ない気持ちになるのも無理ありません。
もちろん、患者様に触れる機会があるときには、そんな考えではいけないと事前に指導を行なっています。
そのため、実際にはそのようなことがないように、学生さんの自己意識が変わったことを確認してから実習に臨んでもらっています。
また、その対象の方に100%以上の施術効果が現れるようバイザーの方は、学生さんを上手く使えるようコントロールしていますので、効果や結果としては不利益を被ることはありません。
ご安心ください。
しかし、学生さんにはあくまで
「学びを深めにきている」
「患者様にご協力頂いている」
という積極性と感謝の心持ちは忘れないでいただきたいところです。
何のための実習なのか。
誰のための実習なのか。
そのためには何をしなければならないのか。
あなたはなぜ実習をしにきているのですか?
なぜ、セラピストになりたいと思ったのですか?
そこの自分軸をブレずに実習を取り組んで欲しいと思います。
以上、最近の実習に対する疑問と、バイザーとしての願いでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。