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当ブログは、実習生向けに理学療法士である長谷川元気が監修しています。

 

『実習』のことや、『お金』のこと。

学生さんにとっても "不安" を抱えやすいこれらのことについて、情報を共有していきます。

 

もうすぐ理学療法士の実習ではCCS(クリニカルクラークシップ)制度が導入されますので、その一助になれば幸いです。

 

少し先を生きている私が、勉強したこと、経験したこと、そして実践していることなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

Web上の 《 おすすめ参考書 》 として、 "あなた" のお役に立ちますように。

長谷川元気

 

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デイリーノート

『その人らしい』とは?押し付けがましく使っていませんか?

更新日:

どうも、長谷川元気です。

 

今回のタイトルにある『その人らしい』って良く聞く言葉ですよね。

特に看護業界の中では『その人らしさを尊重する看護』などといった感じで使われることも多いようです。

 

以下の記事で『個別性』について触れたので、それに関連付けて今回の記事を綴っていきます。

 

 

 

そもそも、『その人らしい』とはどういうことなのでしょうか?

J-stageに掲載されていた【看護学分野における『その人らしさ』の概念分析】という2016年の文献では、

 

「その人らしさ」は「内在化された個人の根幹となる性質で,他とは違う個人の独自性をもち,終始一貫している個人本来の姿,他者が認識する人物像であり,人間としての尊厳が守られた状態」と定義された。(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsnr/40/2/40_20161207005/_article/-char/ja/)

*本記事はこのpdfを読まなくても読み進められます。参照は無料でしたのでお時間のあるときによかったらどうぞ。

 

このように定義されています。

(たまにはこういった言葉の概念に対する研究論文も、読むと面白いものです。)

 

 

表向きの概念は上の論文でいいのかもしれません。

ただ、私が言いたいのはそういったことではありません。

おそらく、これを概念として捉えている方は、患者様にとっては押し付けがましく感じてしまう可能性があります。

 

”じゃあ、入院してても好き放題やらしてくれよ”。

 

もちろん、そんなことが病院内で認められるはずはありません。

好き放題した結果で入院している方もいるからです。

しかし、それが「その人らしさ」を尊重しているのでしょうか?

 

この言葉も良く作られたものです。

「その人らしい」ことを”尊重”する。。。

”尊重”とは

尊いものを重んずること。

とあります。

 

重んずる。。。

 

とても綺麗な言葉です。

綺麗、故に突っ込みたくなってしまう。。。

 

 

 

それはさておき、実際に私が考える『その人らしさ』は、もっとその人の自己決定権が備わっている必要があります。

 

どういうことか。

病院では治療のために ”あれもしちゃだめ、これもしちゃだめ” と行動を抑制するように制限を掛けれられてしまうことがあります。

しかも、それが白か黒しかない極端なものとなっていることが多いのです。

ここまでなら大丈夫・・・というグレーゾーンがありません。

このグレーゾーンは、患者様の意志が強くないと作ることができません。

というのもグレーゾーンを作ろうとすれば、”医療”という目には見えないとても強力な抑圧の力が働き、白か黒へみちびかれてしまいます。

その間には無限の色があるのにも関わらず。

 

しかし、それでは『その人らしい』もなにもありません。

私は、『その人らしい』入院生活を送って頂く為にも、入院生活にはもう少し色味があってもいいと考えています。

色味を出すためには、自分の意志を治療のなかに組み込んでいく必要があります。

例えば、『差し入れ』であれば、どの程度なら食べてよいか評価してもらい、病名ではなくデータで判断してもらえるように意志を表明することです。

この意志がとても大切なキーとなってきます。

 

言われるがまま、そんな医療は治療になりません。

 

退院したときに自分の首を絞めるだけのものとなってしまいます。

退院しても続けることのできる生活を入院中にしましょう。

でないと、すぐに病院に戻ってきてしまいます。

 

特にADL(日常生活動作)に関しては、しばしば医療者が制限因子となる場合があり、色が失われやすくなっています。

リハビリにおいては”できない”状態を”できる”にしていく働き方をするため、生活上で色を出す支援ができます。

なので、われわれセラピストは患者様の機能回復を図るだけでなく、患者様を取り巻く環境にも修正をかけていく必要があるのです。

 

入院生活を『その人らしい』ものにするのは、そこまで難しい話ではありません。

一昔前よりはインフォームドコンセントの重要さが説かれ、患者様の意志が反映されやすくなっています。

また、医療者はなるべく対象者の今後の生活を考慮して、入院生活に色を付け足していけると良いのではないかと思いました。

そのためには、患者様としっかりと向き合い、コミュニケーションを図ることが必要です。

その点ではリハビリは一対一で接することができる分、色を足しやすい位置にいます。

ということは、セラピストの腕次第で患者様の今後の生活が変わっていくのです。

さぁ、患者様のために一番綺麗な色を探して、退院へと送り出しましょう。

 

君に似合う色探して やさしい名前を付けたなら

ほら 一番綺麗な色 今君に贈るよ

 

――― Mr.Children 『GIFT』より抜粋

 

抽象的な文章で読みにくかったと思いますが、

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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