今回のテーマはこのツイートです。
バイザーとの関係が上手くいかない…
そんなことを経験したことありませんか?もしかしたら、あなたの言動がきっかけでそうなってしまったのかもしれません。
例えば【でも】という言葉。
実はあなたが思っている以上に使用していて、なおかつ、関係性を崩しかねない強烈なワードなのです。。。
— スーパーバイザー@実習コーディネーター (@PTsupervisor) 2018年11月22日
このところ、学生さんを指導していると、『でも』から返事する方が多いことに気が付きました。
この『でも』って言葉の意味を調べてみると、
[接]《「それでも」の略》
1 前の事柄を一応肯定しながら、それがふつう結果として予想されるものに反する内容を導くときに用いる語。
にもかかわらず。それでも。しかし。「がんばった。でも負けた」「その時は風邪ぎみだった。でも私は休まなかった。
2 前述の事柄に対して、その弁解・反論などをするときに用いる語。しかし。「試験に落ちました。でも、勉強はしたんですよ」
(デジタル大辞林より引用)
となっています。
実は学生さんも知らず知らずの間に良く使っている言葉なのですが、正直言い印象は持ちません。
というのも、指導に対して用いられる『でも』という言葉は、一般的に、 2 の意味で使われることが多くなりますよね。
ただ、学生さんは"言葉の持つ力"を考慮しておく必要があります。
『でも』という言葉には、受け取る側によっては"批判"のように聞こえてしまう瞬間があるのです。
2 の意味で用いる際、「弁解」よりも「反論」が先立って聞こえてしまうような使い方をしてしまうと、「指導者を信用していない」と捉えられてしまいます。
特に、指導者にとっては親切で指導しているはずなのに、その指導内容に対して「反論」されては腹が立ってもおかしくありません。
ヒトは親切なことをしたと思っていた事に対して「反論」されると、凄く悲しく思い「裏切られた」と感じてしまう生き物です。
学生さんの立場からしたら、自分の意見を伝えたいだけなのかも知れませんが、それを伝える方法を工夫しないと、バイザーと実習生さんの間には深い溝が刻まれていくことになりかねません。
自分の意見を伝えたいという気持ちは、評価に値するものです。
その行為自体はぜひ続けましょう。
むしろ、続けないといけません。
では、どうやって伝えたら良いのでしょうか。
指導を受けた際、学生さんの気持ち的には「そうじゃないんだよなー。なんでわかってくれないんだろう?」そんな感情がどこかにありますよね?
そんな学生さんはこの言葉をよく覚えておいてください。
【ヒトは鏡であり、あなたの抱く感情はそのまま返ってくる】
特に、負の感情が相手に伝わると、そのまま、負の感情があなたに返ってくることが多いと言います。
つまり、あなたが指導に対して反感を抱いたとき、そのままの感情で話に反応してしまうと、指導者にもその感情が伝わって、結果的にあなたに不利な状態へと変容してしまう可能性が大いにあります。
学生さんにとっても、それだけは避けたいところですよね。
なので、指導者の意見は必ず「プロが言っていることなんだから、そうなんだろうな」と一回飲み込みましょう。
たとえ、それがあなたと真反対の考えだとしても。
学生とプロでは知識、
特に経験という部分では学生さんは全く歯が立たないですよね。
そんなプロの意見なのですから、必ず受容しましょう。
その上で、自分の意見を「この考え方はどうでしょうか?」と伝えるようにしてみてください。
すると、自然と『でも』という言葉を使うことは少なくなっていくでしょう。
実習の良し悪しは正直なところ、バイザーとの関係性によって大きく変わってくると思います。
そのバイザーとの関わり方が『でも』という言葉1つで崩れてしまうなんて、もったいないですよね。
せっかく良い意見を持っていても、それを伝える方法が良くなければ指導者には受け入れられません。
この術は社会に出てからでも大いに役立ちます。
あなたが新入職員として社会に出たとき、何か意見や提案をする際には「若造かつ下っ端の奴」としてのレッテルからは逃れられません。
残念ながら、現在のところ社会、世間とはそういうものなのです。
そのうち、この古い考えは無くなっていくでしょうが、未だそれが根強く残っています。
その社会の中に今後あなたも踏み入れるのです。
私も人に意見をするとき、提案を通してもらうとき、言葉遣いや言葉のチョイス、その他多くのことに気を遣いながら行っています。
自分の意見を聞いてもらいたいですからね。
一方的な意見を聞いてくれるほど社会は甘くありません。
ぜひ実習生さんにも、一種の社会勉強として、言葉が与える影響について考えて頂けたらと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
引き続き、『リハぶっく』をお楽しみください。