理学療法士の未来について
あなたはどれくらい『理学療法士の未来』を知っていますでしょうか?
学生さんの多くは、これからなるであろう『理学療法士』がどういう職業になっているのか、、、
なんてあまり考えたことはありませんよね。
国家資格だし、、、
そうあぐらをかいていると、痛い目をみることになる可能性もあります。
過去には病院・医療から追い出されてしまった資格もあるといいます。
『理学療法士』もそうなる可能性が全くないということは断言できません。
もしそうなってしまったら、あなたはどうしますか?
将来のことをより具体的に考えてもらうために、世間的な『理学療法士』の現状や近未来的な予測を把握しておきましょう。
希望に満ち、どんな理学療法士になろうかワクワクしている学生さんをみるのは、とても嬉しく、頼もしく思います。
しかし、それだけでは今後の理学療法士人生を謳歌することはできません。
自分が目指している資格の”地位”が落ちるかもしれない。
そんな未来もあるのですから。。。
※この記事は単に理学療法士の未来を煽るものではありません。全文を読む前に、こちらの記事☛【解説】リハビリテーションと理学療法の違いを知ろう!を先にご覧になってからの方が、私の意図が伝わりやすいかと思います。ご参考までに。
理学療法士も就職氷河期に入っている。
資格はあくまで、肩書きです。
大事なのは、資格を取ってあなたがどんな未来を描き、それに対してどう行動し、どう結果を残していくのかです。
雇う側にとって、魅力を感じる人材は『理学療法士』ではありません。
『理学療法士である”あなた”』です。
”私は理学療法士だから需要がある”
そんな時代は終わりを告げました。
就職氷河期。
理学療法士もそういわれてから、もう何年も立ちました。
国家資格をとっても、働き口がないのです。
ただの資格取得者ではもう需要はありません。
”理学療法士であるあなた”が、社会や会社に対してどんなことが提供できるのか、そこをアピールしていかなければ途方にくれてしまう時代なのです。
”AIからみた”理学療法士の未来
以下のツイートは理学療法士の近未来的な予測をしている記事を紹介したものになっています。
理学療法士は80位でした。
学生さんは知っておきましょう。これからあなたたちがなろうとしている職業が世間的にどう評価されているのかを。
これをみて、どう思う?
絶望?
希望?
それとも??これから給料が「下がる仕事」「上がる仕事」全210職種を公開https://t.co/PIZjbssNVf
— 長谷川さん@PTスーパーバイザー (@PTsupervisor) December 7, 2019
今回ご紹介した記事では、理学療法士が【これから給料が下がる仕事】に選ばれたことを知ることができます。
これは「GEEO」という価格予測AIが全国のハローワークの求人データ約500万件をもとに、経済統計や経済政策に関わる1000を超える統計データを加味した独自のビッグデータを作成し、各職種の将来の賃金をはじき出した結果が掲載されています。
その結果によると理学療法士は「給料が下がる仕事」第80位にランクインしています。
お金のことをいうと、
月収23万8639円→17万2249円
※左は現在の平均募集賃金(実績値)、右はAIが算出した将来の賃金(予測値)
になるとはじき出されています。
つまり、-30%程の減給がされるのではないかと言われているのです。
一方で、理学療法士とは逆に、リハビリ助手は「給料が上がる仕事」の第13位にランクインしています。
月収14万0261円→21万7073円(+55%程度)
この二つを比較するとリハビリ助手の方が給料が高い、、、という結果になっています。

現在、AIの最新技術を活用することで、多くの業務はAIで代替することができると言われています。
その中の一つとしてAIが理学療法士の名を挙げたのです。
この結果をみた臨床家の方々の反応は?
この結果をみて、どう思いましたか?
この記事は私のツイートからだけでも800名以上の方々に閲覧されていました。
その中で多くの方々から、これに対するご意見をいただくことができましたので、ご紹介させていただきます。
学生さんは実際に働いている方々が、これを読んで、どう感じたのかを知ることで、自分の未来をよりリアルに感じてみてください。
今のままでよいのか、それとも将来に向けて行動すべきなのか、そして、どう行動したらよいのか、、、
そんなことを考えるきっかけにしてみてください。
リハ助手さんの方が給料が高くなると💦
— 新木 良和@レガーメ (@machi_origami) December 7, 2019
色々疑問点はありますよね 笑
どんな計算なんでしょうかね??笑— 長谷川さん@PTスーパーバイザー (@PTsupervisor) December 8, 2019
んー…謎w
それなら、リハビリ助手って仕事がなくなって
理学療法士がするようになる!ですねw— 新木 良和@レガーメ (@machi_origami) December 8, 2019
ですね 笑笑
理学療法士とは?笑笑— 長谷川さん@PTスーパーバイザー (@PTsupervisor) December 8, 2019
結局はそこですねw
理学療法士が理学療法士だけで生きてくのは難しいでしょうね…— 新木 良和@レガーメ (@machi_origami) December 8, 2019
ですよね。
まぁその方が"リハビリテーション"にとっては良いのかも知れませんね!— 長谷川さん@PTスーパーバイザー (@PTsupervisor) December 8, 2019
そうか!理学療法士としての仕事をAIに20%程任せて、助手業を兼務すれば収入アップですね(混乱)
— OJC (@OJC3000) December 8, 2019
あーこれが噂の"複業"ですね!
道が見えましたね(混乱)— 長谷川さん@PTスーパーバイザー (@PTsupervisor) December 8, 2019
面白いですね!
気になる点↓①AI『GEEO』がハローワーク求人データ、経済統計や経済政策統計データを加味した独自のビッグデータを作成したうえで、「将来の賃金」を弾き出した⁇
②上昇率 top10の平均値が23-24万円…
市場は予測できないと言ったソロスの言葉を思い出しました😁 https://t.co/GrvgBh2EuW
— 塩見耕平/血糖コントロール (@ShiomiKohei) December 7, 2019
私もそれ、気になりました!
円の価値は変わらない…という前提とかもあるのでしょうかね?ただ、評価が低い…というのは受け止めなければならないとは思ってます。
— 長谷川さん@PTスーパーバイザー (@PTsupervisor) December 8, 2019
ですね!
あとは「平均給与」の意味を考えるのも面白いですね。今後は同職種でも給与の平均値と中央値が乖離していくと思いますので🤔
考える機会をありがとうございました!
— 塩見耕平/血糖コントロール (@ShiomiKohei) December 8, 2019
ですね!
いい加減、こういったトンチ系?で惑わすのはやめてほしいものです 笑こちらこそ、タメになるお話をありがとうございました😊
— 長谷川さん@PTスーパーバイザー (@PTsupervisor) December 8, 2019
何を基に出しているのだろう🤔
他の職業を見下してる訳ではないが、
給料が上がる職業、下がる職業を見比べると「えっ、その仕事よりもPTの給料は安いの?」と驚きを隠せない。 https://t.co/i42KozH3HN— Mizuki Sato@理学療法士、トレーナー (@_mizuking_pt) December 7, 2019
GEEOというAIが色んなデータ(詳細は記事に)をもとにと書いてありますね!
そこです。
自分の職業がどう思われているのかを知るにはいい記事だったかなと思いました。— 長谷川さん@PTスーパーバイザー (@PTsupervisor) December 8, 2019
保育士同様人数が足りなくなって初めて待遇を見つめ直すようになるんですかね😅
— Mizuki Sato@理学療法士、トレーナー (@_mizuking_pt) December 8, 2019
となると、、、
暗黒期が到来の予感ですね(白目— 長谷川さん@PTスーパーバイザー (@PTsupervisor) December 8, 2019
PTの需要は病院に留まらずどこでも働けるスキルがあると思っています。
個々が個別性を見出せれば特に問題はないと信じて精進するのみですね😊— Mizuki Sato@理学療法士、トレーナー (@_mizuking_pt) December 8, 2019
「医師の指示のもと」
これの捉え方によっては、考え方も大きく変わりそうですね。ただ、私もどこでも働けるだけのスキルがあると思っていますので、楽しみな時代だなーと思ってます!
— 長谷川さん@PTスーパーバイザー (@PTsupervisor) December 8, 2019
初めまして。失礼します。この予測では将来、理学療法士よりリハビリ助手の方が給料が多い事になってます。Why ?
— ホンマでっかPT (@oKfiOltnP4yd9eO) December 8, 2019
僕もそこに疑問を感じました。
AIが算出したデータみたいですが...。— Mizuki Sato@理学療法士、トレーナー (@_mizuking_pt) December 8, 2019
AI なんですね。「リハビリ」の言葉に反応して、助手の意味までは理解してないのかも?「リハビリ」のニーズが高まると推察しました。深層学習は学習が進むとブラックボックスが増える、と言ってる人もいるようですし。そういう意味で希望はあるのかも?って思いました。
— ホンマでっかPT (@oKfiOltnP4yd9eO) December 8, 2019
PTにはまだまだ可能性のある職業だと思います。多くの中の1人にならないようこれからも頑張るのみですね!
— Mizuki Sato@理学療法士、トレーナー (@_mizuking_pt) December 8, 2019
AIで代替できるなら、まずは書類業務からしてもらいたいなぁ🍀
・リハ計画書
・目標設定支援管理シート
・紹介状
・パス
・自主トレ表
・予定表・予約表
・代診時のプログラム・リスク管理表など、まだまだ書類はイッパイ😱AIで作成して、後で療法士がチェック+添削なら残業も減るのになぁ https://t.co/3BEhB6HK6L
— ちろる@理学療法士×介護×福祉 (@amtgpamw19) December 8, 2019
まずはそこからでしょうね!
次は"理学療法評価〜考察"かな?
治療の選択も出来ちゃいそう。
実施・再評価がPT?笑
— 長谷川さん@PTスーパーバイザー (@PTsupervisor) December 8, 2019
ですね!
私は、評価実施の前に、
・主疾患
・合併症
・既往歴
・年齢
・BMI
・医師の指示
などから、AIで評価項目やリスク項目が上がってきそうですね💦
そのあと療法士の評価やバイタル、血液データや社会的背景から考察→目標→プログラムかなぁ🍀
だいぶ省略されそうですね😅— ちろる@理学療法士×介護×福祉 (@amtgpamw19) December 8, 2019
リスクが可視化されるのは新人だけでなく、嬉しく思いますね!
あとは、どの程度のAI的にリスクを許容してくれるのかが気になりますね!簡略化は間違いないでしょう。
その分、給料減の方向性は限りなく…笑— 長谷川さん@PTスーパーバイザー (@PTsupervisor) December 8, 2019
野村かどこかがやってたけど、AIで無くならない職業にセラピストってあったな
機械学習に手が付いたら労働力を要さなくなるんだし当たり前
セラピストでもちゃちゃっとBOP戦略企てて金持ってる人たちに事業売り飛ばせば良い
覆せないパワーゲームの世の中ではそれが合理的かな https://t.co/k2iL5H5bV8— 鬼嫁(仮)と田中 (@bigggasssss) December 8, 2019
その視点は学校では習いませんし、社会に出てからも知らない人が大方…
手掛けたもん勝ちですかね?笑— 長谷川さん@PTスーパーバイザー (@PTsupervisor) December 8, 2019
まさに、やった者勝ちですね
ただ僕も含めコメディカルってのはドラスティックに動く事が難しかったりするので、これから発展するであろう土地に自分の技術を提供したり、仕組み作りを手伝ったりするのが、将来性もあり、個人的にはすごくやり甲斐あると思うんです
未来を作る事に繋がりますからね〜— 鬼嫁(仮)と田中 (@bigggasssss) December 8, 2019
たしかにそうですね!
「未来をつくる」
魔法の言葉ですね。
希望も恐ろしさも兼ね備えている。。。
いい方へ進みたいものです!— 長谷川さん@PTスーパーバイザー (@PTsupervisor) December 8, 2019
先日企業の方との打ち合わせの中で
・今後は療法士じゃないとできない所、ロボットやAIで代替できる所が分かれる
・療法士じゃないとできない所に時間を費やせるのはメリット仕事が奪われる事を恐れるのではなく、住み分けて共存する方向で思考しないといけない。 https://t.co/EpDnHn9gnx
— 電マPT (@ikki20cm) December 8, 2019
そうなった時に淘汰されないように自己研鑽は積まなきゃいけないし、新教育システムはメリットだと思うんだけどなぁ…
自分も電マ電マ言ってる場合じゃねぇ😇— 電マPT (@ikki20cm) December 8, 2019
あとは自己研鑽の方向性の問題ですかね!
AIで補完できるところを極めても…
— 長谷川さん@PTスーパーバイザー (@PTsupervisor) December 8, 2019
その通りですね!
それを後輩達に示していけるようになりたいです。補完できる所を極めちゃう人はAIになりたいのかもしれませんね…笑
— 電マPT (@ikki20cm) December 8, 2019
私もです!
頑張りましょ!!それは面白い 笑
せめてAIを管理する側なら納得いきます!笑— 長谷川さん@PTスーパーバイザー (@PTsupervisor) December 8, 2019
ありがとうございます!
頑張ります!そしてターミネーターの世界へ…笑
— 電マPT (@ikki20cm) December 8, 2019
確実に厳しい時代に変わってきていますよね、、、
今後も厳しくなることも予測されるので療法士以外に自分のブランディングを上げる活動をしないと一生年収増やせないままだなぁと毎日思います、、、— 三浦健太@Occupational Therapist (@smupgrade6g) December 9, 2019
我々だけではなくどの業界でもそうだと思いますがその通りですよね…
年収もそうですが、淘汰されないようにコツコツ積み上げていかないとですよね。— 電マPT (@ikki20cm) December 9, 2019
コツコツ積み重ねていかないと本当に無碍に扱われてしまいますよね、、、
お互い頑張りましょう!— 三浦健太@Occupational Therapist (@smupgrade6g) December 9, 2019
ありがとうございます。
私も頑張ります!— 電マPT (@ikki20cm) December 9, 2019
面白い内容だね。
PTは下がり、リハ助手が上がる。
この給料差にもよるし、求められるPTの能力や資格要件にもよるけど、PTとして働けなくなって、リハ助手をする人も現れるかもしれないね。 https://t.co/mrXg0veblJ— すま@ストレスマネジメントOT (@sumako1004) December 8, 2019
色々と面白いですよね!
その方が魅力に思える方も多いかと、、、
— 長谷川さん@PTスーパーバイザー (@PTsupervisor) December 8, 2019
こんな情報も結局は受け取り方次第ですよね♪ https://t.co/wMHZ32gq2k
— コミュ障セラピスト代表@バーテンセラピスト (@moon_gecchan) December 9, 2019
そうですそうです!
むしろ、これに惑わされるようでは…— 長谷川さん@PTスーパーバイザー (@PTsupervisor) December 9, 2019
理学療法士の将来ってやばいの??
いかがでしたか?
現役の方々が抱いた想いを受け取りましたか?
みなさん「やばいなーどうしよう?」と立ち止まっている方なんかいませんでしたよね。
「じゃあどうする?」
そう前向きに捉えている方々ばかりでしたね。
そして、もうすでに行動に移している方も多くいらっしゃいます。
Twitterではそんな方々が"普通に"存在し、"普通に"有益なツイートをされていることに、驚かされます。
これって、全然"普通"じゃないですからね!
世の中、そんなことを考えているPTなんてそうそういないはずです。
私がフォローする方の中には、病院以外で理学療法士の資格を生かした職についている方がいらっしゃいます。
ぜひ、この方々に感化されて、理学療法士という職を学生のうちから各々考えていくことをおすすめします。
おそらく、今のままではこのAIが打ち出したように、理学療法士の給料は下がっていくことが予想されます。
しかし、これからの働き方、理学療法士の価値の高め方によっては、そうならない未来も見えています。
理学療法士という資格を生かして、どの分野で自分の価値を見出し、活動し、生きていくか。
これが今後は重要となっていくでしょう。
理学療法士という資格に箔をつける、地位を確立するためにも。
データは世論操作をするためにある。
学生さんは、こういったデータの見方に慣れていないので、「やばいじゃん、理学療法士!」と思った方も多いと推測しています。
しかし、こういったデータには読み方があります。
①簡単なものからいえば、これが平均値であること。
上のご意見くださった方の中にも触れていたものがありましたが、平均値と中央値は違います。
特に現代は給与も二極化しており、もらっている人はもっともらっています。
逆にもらっていない人はもっともらっていません。
あくまで平均ですから。
②そもそも、AIがどんな計算ではじき出したのか詳しくはわかりません。
たしかに、現在の求人をみてみると、給与が高校生のアルバイト?と思うくらいにまで下がってきているという事実はあります。
過去と比べれば、確実に時給は落ちてきています。
その点を重視するならば、AIでなくとも誰もが下がってしまうことは予測できますもんね。
③また、将来的なお金そのものの価値がどうなっているのかすらわかりません。
長期的には紙くずと化していてもおかしくはないのですから。
最近の兆候として、堀江貴文氏、落合洋一氏、前澤友作氏は”お金から人を自由にする”ことを考えているといいます。
『ベーシックインカム』なんて言葉を聞いたことがある方もいるかもしれません。
夢想家と思う方も多いとは思いますが、人が想像できることなんて容易にできちゃったりする世の中です。
この本にはそんな”夢想”が描かれています。
一度、その世界にも触れておくと、将来のビジョンが描きやすくなるかもしれませんね。
ほかにも、データを見る際には気をつけなければならない点がたくさんあります。
表面的に「給与が下がってしまう仕事なんだ!」ということだけをみてはいけません。
こういったデータは、読んだ人を不安にさせるための世論操作であることも少なくありません。
他のデータをみれば、理学療法士の将来は明るい!というものもたくさん見つかるでしょう。
そういったプラスの意見、マイナスの意見を天秤にかけて、あなたの意見を持てるようにしていく癖をつけていきましょう。
理学療法士の未来に不安を抱えなくても良いが、自己研鑽は欠かせないよ!
「自己研鑽をしようね。」
今回の記事・ツイートではそんなことを言いたかったのです。
これからの学生さんは、理学療法士という資格の前であぐらをかいて、悠長にしていると、この世の中の流れに飲み込まれてしまうでしょう。
上記のAIだけでなく、現職の方々ですら給料がカットされるという未来を予測しています。
その中で、あなたがどう行動するのか、これがこれからのあなたの地位を決めるでしょう。
そんなことも見据えながら、理学療法士人生を一緒に謳歌していきましょうね!

長くなりました。
これで今回の記事を終わります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
引き続き『リハぶっく』をお楽しみください。